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電車の床に落ちたペットボトルを誰もが見て見ぬふり…蹴り飛ばした中年男性に、若者が思わぬ一言

横入りに対して「ちょっと待て!」という一言が発端に

電車を利用する人々 久しぶりに電車を利用することになった松井翔さん(仮名・60代)は、駅のホームの先頭に並び、到着を待っていた。 「扉が開いた瞬間、大柄な男性が列に並ばず、いきなり横から入ってきました。そして、私を押しのけるように電車に入ろうとしたんです」 思わず「ちょっと待て!」と注意した松井さんに対し、男性は「なんじゃ!」と威嚇。そのまま口論に発展してしまった。 「男性が『降りろ!』と言い出したので、話し合いのためにホームへ降りましたが、落ち着いて話せるような状況ではありませんでした」  男性は高身長で、松井さんに向かって上からつかみかかろうとしたとのこと。松井さんはとっさに身をかわし、下から相手の首元を押さえて応戦した。 「なんとか押さえ込みましたが、男性は激しく抵抗を続けたんです。これは危ないと感じて、“これ以上動いたら危険です”という思いを込めて警告しました」 「頭を押さえますよ!」

かたちだけの謝罪に誠意が感じられない

 この一言にようやく収束しかけたのだが、今度は「警察(鉄道警察隊)に行く」と言い出したため、松井さんもそれに応じた。  鉄道警察隊は、駅構内や車両内のトラブル、犯罪の予防や検挙などに対応する警察の専門部署で、大都市の主要駅に常駐している。 「警察隊の担当者は、まず男性に私への謝罪を促しましたが、その謝罪の仕方がひどくて、まったく誠意を感じられませんでした」  男性の態度に担当者も苦笑いだった。松井さんは「これ以上関わっても時間の無駄だ」と判断。その場を後にし、後続の電車に乗り込んだ。 「この年になって、まさか電車で口論やもみ合いになるとは思いもしませんでした。久しぶりの電車が、忘れられない一日になってしまいました」   電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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