「15万円の年金と退職金500万円でおだやかな老後を…」75歳のひとり暮らし男性が“老後破産”するまで
貯蓄は数年でほぼ尽きてしまった
家賃の支払いも滞り始め、生活費の支払いも限界を迎えます。家賃の滞納が続いた結果、住んでいた賃貸アパートからも退去を求められました。住む場所を失ったAさんは、生活保護を申請することになります。ひとり静かな生活を送り続けるつもりだった老後は、経済的な困窮と孤独に満ちたものとなりました。
Aさんの例は、ひとり暮らしの元会社員が、貯蓄不足に加えて、予期せぬ医療費や生活費の増加により老後破産に至った事例です。老後の生活のために備えた貯蓄が少ないと、病気や物価の上昇などのリスクに対応できず、経済的に追い詰められる可能性があることを示しています。
定年後も住宅ローン返済が続き、大きな負担に…
Cさんは、40代半ばで念願のマンションを東京の郊外に購入しました。返済期間30年の住宅ローンを組みましたが、退職金や年金で生活を支えられるという自信がありました。しかし、その後の計画は想定外の出来事や出費により狂ってしまいます。
定年を迎えたCさんは、65歳から年金生活に入りましたが、受け取れる年金は月額18万円程度でした。会社からの退職金もある程度は貯蓄していたものの、住宅ローン返済が毎月約13万円と大きな負担となり、生活費を圧迫しています。生活費を切り詰め、質素な生活を続けましたが、物価の上昇や想定外の出費が次第に負担となっていきます。さらに健康面でも問題が生じ、医療費が増え始め、薬代や診察代が年々増加するようになりました。
慶應義塾大学法学部法律学科卒。税理士・公認会計士。2003年に大手監査法人に入所し、上場会社、上場準備会社の会計監査に従事。2009年7月に永井圭介公認会計士・税理士事務所を設立。中小企業を中心とした、税務・労務関連サービス、経営コンサルティングの他、YouTuber「税理士ナガイ」として税に関する知識をわかりやすく視聴者に解説している。YouTube登録者数は11.5万人。インボイスの解説動画も定期的に投稿しており、関連動画の再生回数は200万回を超える。近著は『世界一わかりやすい! インボイス』(高橋書店)など
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
貯蓄があっても破産の危機「引きこもり中年がいる家庭」に不足する1104万円のリアル
収入は月8万5000円の母の年金だけ…「会社員経験もない」20年以上を介護に費やした50歳男性が陥った貧困。自分の食費は月2000円
「気づくと涙が頰を伝っている」実の両親と義母の介護を一人で担う48歳女性。経済的にも精神的にも限界寸前
ゴミ屋敷で“父の遺体”と暮らしていた50代息子。特殊清掃員が見た、死体遺棄事件に潜む“貧困”の実態
「つくづく現役世代は損ばかり」厚生年金の積立金“流用”で基礎年金を底上げする政策の行く末
「老後が孤独になる人」の共通点。“気の合わない人”を避け続けることのリスクとは
「15万円の年金と退職金500万円でおだやかな老後を…」75歳のひとり暮らし男性が“老後破産”するまで
タイに移住した36歳男性が明かす、“食費だけで10万円近い”リアルな生活費「屋台飯はあまり食べなくなった」
「高齢者はさびしいから騙される」老親を詐欺から守るための基礎知識
「まさか老舗デパートの外商が詐欺とは…」母に計数千万円のものを売りつけた悪質手口




