元ディーラー営業マンが「安いタイヤと高いタイヤの違い」を暴露。タイヤ代を“ケチった”スポーツカーは悲惨な末路を辿って
タイヤ代をケチって全損事故!国産スポーツカーを襲った悲惨な結末
最後に筆者がディーラーに勤めていた2010年代初頭に本当にあった話を紹介します。
国産スポーツカーの筆頭的な存在のスカイラインGT-Rに乗っていたお客様は、タイヤ代がもったいないとのことで、アジアンタイヤを愛車に装着していました。雨が降る休日、首都高速を走行していたところ、道路の継ぎ目でタイヤが滑りコントロール不能に陥り、壁に接触してクルマが大破しました。アジアンタイヤが悪いというわけではありませんが、当時からこれらのタイヤは雨天時に性能が極端に低下すると言われているほど、滑りやすいタイヤでした。
もしこのお客様が国産のウェットグリップ性能が高いタイヤを履いていたら、このような事故は起こらなかったかもしれません。数万円のタイヤ代を節約したことで愛車がボロボロになってしまう可能性があるというのは、忘れてはならないことでしょう。
もちろんアジアンタイヤ全てが悪いということではありません。しかし、安いものを買うということは、それなりのリスクが伴うことをご理解いただきたいところです。近年のアジアンタイヤや海外メーカーのタイヤは性能が向上していると聞きます。ユーザーの口コミなどが容易に手に入る世の中ですから、しっかりと調べたうえでタイヤを買うことをおすすめします。
<文/宇野源一>
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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