SNSで暴れる“読解力のない人”の実態。「読めない」のではなく「書いていないことを読んじゃう」ワケ
「書かれていないことを読む人」の考え方
――なるほど。「書かれていないことを読む」人は、どんな勘違いをするのでしょうか。
神田:私自身も、昔は「書かれていないことを読んでしまう」人でした。
例えば、先生に「こういう勉強をすると、さらに集中できます」と言われると、「『さらに』ってことは、今は全然集中できていないのか……僕はダメなんだ……」と自己が否定されたように受け取ってしまっていました。
事実として現状できていないことを確認し、その改善策を考えることで成績は向上しますから、この工程は必要です。本当は、今が「ダメ」なんて攻撃は全くされていないのに、主張を人格攻撃と同一視してしまう。
他にも、「世の中には無駄な会議があります」とSNSで投稿すると、「うちの会議は無駄じゃない」とか「会議に参加したくないなら出ていけ」とか怒る人がいるんです。
でも、冷静に考えれば、この言葉は「無駄な会議が存在する」ことを指摘しているだけで、「すべての会議が無駄」とは言っていない。
もちろん、言外に含まれる意味の余韻などもコミュニケーションの判断要素ではありますが、とはいえ、それは文面の解釈を正確に行ってからでしょう。
私は国語の専門塾を運営していますが、やはり国語が苦手な子は「自分だったらこういう気持ちになるから」だけで突っ走ってしまう。もちろんそのような感想を持つことも大事ですが、一方で事実として何が書かれているかを冷静に見る力もないと誤ってしまうでしょう。
――論理力を身に着けるためには、どのような勉強が必要なのでしょうか?
神田:私は、あらゆる勉強は国語の能力によって決まると考えています。
学校の勉強ができないのは、読解力や論理力などのいわゆる「国語力」が足りていない場合があります。
子どもでもできる訓練としては、私が受験生時代に行っていた「2行まとめトレーニング」があります。自分のミスを2行でまとめるだけですが、思っている以上に余白が少ないので、まとめる過程で思考が整理されます。
また、「思う」とか「感じる」のような感情を表す言葉を禁止して描写するのも効果的です。思考と感情を切り分けて考えると、自分の解釈に振り回されなくて済むようになりますから。もちろん大人でも効果的な訓練ですよ。
国語力を磨くことで論理的な思考能力が育まれる
―[貧困東大生・布施川天馬]―
著述家、教育ライター。 一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)![]() | 『東大式節約勉強法』 目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載 ![]() ![]() |
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