更新日:2025年06月02日 14:21
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衝撃の“87戦全敗”…日本ダービー「青葉賞組」を凌ぐ“最凶のジンクス”とは。「唯一の無敗馬」が挑むことに

ファンダムに立ちはだかる“ダービー最凶のジンクス”

競馬

ファンダム

 一方で、ファンダムが制した毎日杯からは、4年前にシャフリヤールが戴冠。それ以外にも間に別のレースを挟んでいたが、キズナ、ディープスカイ、キングカメハメハの3頭がダービー馬に輝いている。  毎日杯を快勝したファンダムにとって非常に心強いデータともいえるが、そうは問屋が卸さない。実はファンダムに立ちはだかる“ダービー最凶のジンクス”というのが、「開業6年目以内の調教師は一度も勝っていない」というもの。これまでの最速記録は、松田国英、角居勝彦、安田翔伍の3師による開業7年目である。ダービーは開業から数年で勝てるようなレースではないということだろう。

開業6年目以内「87戦0勝」の壁

 1986年から昨年まで、開業6年目以内の調教師は合計87頭をダービーに送り込んでいる。そのうちサッカーボーイ、メジロブライト、ダノンプレミアムの3頭が1番人気に支持されていた。  さらに、ゴールドシチー、ランニングゲイル、クロフネ、フサイチジャンク、ゴールドシップ、ロゴタイプ、ヴェロックスの7頭が2番人気の支持を集めるも、勝利を挙げることができていない。  勝ってもおかしくない実力馬が複数頭いるなかで、【0-2-2-83】という成績が残っている。ファンダムを出走させる辻師は今年が開業5年目。  果たして青葉賞をも凌ぐこの強烈なジンクスを打破できるのか。今年のダービーは、メンバー唯一の無敗馬の走りにも要注目だ。 文/中川大河
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
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