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「危険すぎる」凍結した道路で“あおり運転”してきた車が、案の定スリップして畑の中に突っ込むまで

“教科書通りのあおり運転”にただ耐えるしかなかった

雪「前日に大雪が降った影響で道路が凍結し、運転をするには危険な状況でした」  富永弘さん(仮名・40代)は、普段車で通勤しているが、この日は仕事を休もうか迷ったという。しかし「なんとかなるだろう」と判断し、車を走らせることにした。 「雪が凍った道はデコボコですし、ハンドルから手を離すと滑ってしまい、車のコントロールがむずかしい状態でした」  スピードを出せず、常に時速20~30キロほどで運転をしていた。すると、後ろから“けたたましいクラクション”が鳴り響いたそうだ。  富永さんは、「なんだろう?」とバックミラーを確認。1台の車が猛スピードで富永さんの車に接近してきたのだ。 「クラクションを鳴らしたり、ライトをチカチカさせたり、まさに“教科書通りのあおり運転”でしたね。こんな凍った道であおってくるなんて……と思いましたけど、どうすることもできませんでした」  そのまま5分ほど運転していると、後ろの車は無理やり追い越そうとしてきたという。しかし、その直後に悲劇が起こった。 「スピードを上げた瞬間、案の定、凍った路面の影響で車がスリップして、畑のなかに突っ込んだんです」  富永さんは、運転手の無事を確認し、そのまま職場へと向かった。 「こんな危険すぎる状況でも、あおる人がいるんだなと驚きました。他人に迷惑をかけると天罰がくだるということも教えてもらった気がします」 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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