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インドネシア・ジャワ島を鉄道で周遊。“グランクラス越え”の半個室シートで「あまりの快適ぶり」に驚いた

最上級クラスの座席は、飛行機のビジネスクラス並みに豪華

スラバヤ行きの特急『アルゴ・アングレック』

スラバヤ行きの特急『アルゴ・アングレック』。発車直前の入線で時間がなく、最後尾しか先頭車両は撮影できず

 この日乗車する特急『アルゴ・アングレック』は、ホームの本数に余裕がないせいか発車数分前に入線。おかげで先頭車両を撮影できなかったが、列車は機関車で牽引するタイプ。  現在の日本では見かけない編成で外国なんだと改めて実感したが、車内に入ってさらに度肝を抜かれた。なんと通路の両側に飛行機のビジネスクラスのような半個室型シートが並んでいたからだ。
ラグジュアリークラスの座席

ラグジュアリークラスの座席。飛行機のビジネスクラス顔負けだ

 フルフラットにはならないがそれに近い状態になり、乗車時間の半分以上は横になっていたが寝心地はかなりいい。1席あたりのスペースも広く、プライバシーが確保されている点など座席の豪華さは東北新幹線や北陸新幹線などが導入しているグランクラスを上回る。  各シートに搭載のモニターでは映画やアニメなどを視聴でき、現在位置もリアルタイムで確認できる。しかも、食事・ドリンク付きだ。

10分遅れでパサールトゥリ駅に到着

チルボン駅

途中のチルボン駅に停車中、窓越しに撮った1枚

 覚悟していた走行中の揺れも思った以上に少なく、予想を大幅に上回る快適さ。  ジャカルタースラバヤ間にはこの座席がパーテーションで区切られ、完全に個室状態となった座席が導入されている列車もあるが、これでも満足だ。
パサールトゥリ駅

到着直後のパサールトゥリ駅

 アジアでは列車の遅れは珍しくないが、この日パサールトゥリ駅には約10分遅れで到着。この程度なら許容範囲だろう。ここもそれほど大きな駅ではなかったが、それでもスラバヤの玄関口のひとつということもあってか駅構内は人で溢れていた。  そんなスラバヤは観光地というわけではなく、外国人旅行者の姿はそれほど多くない。街も約300万人という人口の割にはそこまで騒々しい雰囲気ではなく、のんびり散策しながら2日間滞在。  そして、次の目的地であるジャワ島中部のジョグジャカルタへ。
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車内で配られるナシゴレンの駅弁に舌鼓
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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