コンビニのレジで「無言でタッチすればいい」と思っている客の大きな勘違い――仰天ニュース特報
大事件ばかりがニュースではない。身近な小さな事件の方が人生を左右することもある。「人と人とのコミュニケーションの難しさ」を通じて考える、現代社会に必要なマナーと思いやりに注目。日刊SPA!で大反響を呼んだ仰天ニュースを特別セレクション!(初公開2022年4月9日 記事は取材時の状況)
* * *
コンビニで長く働いてきた筆者。辞めていた時期もあるが、現在はライター業の傍ら、知り合いの店長に「人手不足」を理由に頼まれ、空いた時間だけ手伝う生活をしている。
今回は、理不尽なクレームや意味不明な行動を起こすモンスター客について書いていきたい。筆者はベテラン店員なので、たいていのトラブルは未然に防げるが、それでも頭を抱えてしまうことがある。
昼間、若い男性がこうたずねてきた。
「あの〜、すいません。台車が店にあると思うのですが貸してもらえないでしょうか?」
正直、意味がわからない。いくらコンビニが便利だからといって、なぜ見ず知らずの人に貸さなければならないのか。これが知り合いだったらまだわかるのだが、初めて見る顔だ。
「え、どうしてですか?」
「今、目の前の道で重い荷物を運んでいまして。台車を貸していただけないかと」
借りたまま、返却に来ない可能性もあるだろうし、壊されても困る。筆者には判断できないので、とりあえず店長を呼んだら速攻で断っていた。
男性が去ったのち、店長は「なに考えているんだよ。なんでもコンビニに求めるのはオカシイだろ」と呆れていた。
飛沫防止シートほど邪魔なものはなく、客の声が聞こえにくいうえに視界も悪くなってしまう。忙しい時間帯での出来事だ。
女性客がタバコを買って帰ったあとに次の客がレジに来た。スキャンをしていると、40歳ぐらいの女性客が少し怒ったように言う。
「前に女性客がいたじゃないですか」
「はい」
「あの人、私の前に割り込みしたんですよ」
そう言われても困ってしまう。本当はどうなのかもわからないので、「あ、そうなんですか。わからなかったです」と答えるしかなかった。
「そういうのをしっかり見て、注意をしてもらわないと困るじゃないですか!」
後から防犯ビデオで確認すると、クレームを入れてきた客がレジに来るのか来ないのかはっきりしない動きをしていた。その間に別の客がレジに来て、割り込む形となってしまったわけだ。そんな一瞬の出来事を、見られるはずがない。
よっぽど腹が立ったのだろうか。こっちは普通に働いていただけなのに、とばっちりを受けるとは……。
見知らぬ人から「台車を貸してください」
納得がいかないクレーム
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