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満員電車でスマホを見たまま動かない、“自分のテリトリー”を死守する男性に駅員が放った「痛快な一言」

 移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。  今回は、通勤ラッシュの満員電車で“頑なに動かない人”に出くわした2人のエピソードを紹介する。

満員電車でも“自分だけ快適ならOK”の迷惑行動

山手線

※写真はイメージです。以下同

 月曜日の朝、金本晴斗さん(仮名・20代)は、いつものように山手線で通勤していた。 「車内は混雑していて、私はドア付近でなんとか壁にもたれて立っていました」  そんななか、30代くらいの男性がリュックを背負ったまま堂々と乗り込んできたという。 「おいおい、リュックを前に抱えるとか、網棚に置くとか、そういう気遣いないのか……正直モヤっとしました」  ここまではよく見る光景だが、問題はその後に起きた。  男性は、リュックで周囲の人たちを押しのけながら、強引に車内中央へと進んでいった。そして、スマートフォンで動画を大音量で再生したのだ。 「イヤホンをせず、音はそのまま響き渡っていました。周囲の空気が一気にピリつきましたね。さらにイラっとしたのが、動画を見ながら笑ったり独り言を呟いたりしていたことです」  混雑のストレスに加えて、男性の“自分だけ快適ならOK”という態度は、金本さんの神経を本気で逆なでしてきたという。

誰も注意できない現実

「私の隣にいた人も、男性をチラッと睨んでいましたが、誰もなにも言えません。注意して逆ギレされたら……と思うと、結局我慢するしかないですよね」  さらに混んでいく車内でも、男性は足を広げて立ち、周囲にぶつかろうがお構いなし。その姿はまさに“俺ルール”で生きているようだった。 「やっと男性が降りたとき、空気が一瞬和らぎました。みんな口には出さないけど、同じようにムカついていたんだと思います」  心のなかでは「誰か注意してくれ」と願いながらも、現実は無言でやり過ごすしかなかった。  金本さんは、「これぞ、“日本の通勤電車あるある”だなと、改めて感じました」と吐露した。
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満員電車で“自分のテリトリー”を死守する男性
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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