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「どこでも座り込む」中国人観光客の“マナー違反”に銀座ハイブランド店員が疲弊。置き去りにされた子の親がいた場所は…

満面の笑みで「ありがとう」と言ったはずなのに…

小雨ぱらつく銀座歩行者天国 斉藤さんが勤務するショップには、連日多くの中国人観光客が訪れるため、中国語対応の通訳者が常駐。丁寧なサービスを提供できる環境が整っている。  30代と思われる快活な雰囲気の中国人観光客の女性2人が来店した時のことだ。パンツを求めて来たという彼女たちに、斉藤さんは通訳者を交えながら、様々なデザインや素材のパンツを紹介した。 「鏡の前で熱心に商品を吟味される姿に、私も力が入りました」  デザインが決まると、次は最も重要なサイズ選びだ。試着を繰り返しながら、客の好みや着心地の細かなニュアンスを汲み取り、最適な一本を提案する。このプロセスには、特に時間をかけたという。  ようやく納得のいく1本が決まり、客は満面の笑みで「ありがとう」と言って店を後にした。斉藤さんは心地よい達成感に包まれた。だが、それは翌日、思わぬ形で覆される。

「昨日対応した販売員が間違ったサイズを渡した」

「私も通訳者も公休で、所用があって銀座を訪れていました。ほんの少しだけ店に顔を出してみると、なにやら不穏な空気が漂っていて……」  数名のスタッフが客を囲んで対応している。険しい顔つきから、ただ事ではないと察した。事情を尋ねると、昨日パンツを購入したという客が「希望したものと違うサイズが入っていた!」と怒っているそうだ。  そんなバカな……。  驚いたことに、客は斉藤さんと通訳者が不在であることを確認したうえで、「昨日対応した販売員が間違ったサイズを渡した」と主張していたのだ。  斉藤さんは愕然とした。昨日の丁寧なサイズ確認のプロセス、彼女の納得した表情を思い返せば、こちらのミスとは到底考えられない。 「おそらく、帰宅後に心変わりし、別のサイズが欲しくなったのでしょう。しかし、それを正直に申し出るのではなく、販売員の責任にして交換を迫るという手段を選ばれたように感じられました」と斉藤さんは推測する。  幸い、このブランドには顧客満足のための交換ポリシーがあり、一定の条件を満たせばサイズ交換が可能だった。その場にいたスタッフたちは、彼女の剣幕に押されながらも、冷静にブランドの規定に則って対応を進め、最終的には、いくつかの条件を確認のうえでサイズ交換に応じたという。  外国人観光客と日々接している人たちの苦労は計り知れない……。 <文/藤山ムツキ>
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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