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元セクシー女優が暴露する「契約の裏事情」。美人でも「単体契約を結ばない方が稼げる」ケースが急増しているワケ

企画女優の方が手っ取り早く稼げる理由

たかなし亜妖 専属になるとメーカー主催のイベントだけではなく、海外を含め、あらゆるイベントへの参加がほぼ強制である。拒否も可能だが、メディア露出の制限がなければ「参加してください」という無言の圧力をかけられることに。  イベントが多いと月に拘束される日数が増えるせいで、ビデオが月一度のみの撮影でも、他のことで大幅に時間が取られてしまう。おまけにイベントのギャラは安い。  一方で企画女優は、撮影本数が多いことからビデオがメインの仕事となる。ギャラの単価が高い仕事を大量にこなせて、事務所も割の良い仕事から取っていくとなると、速攻で売り上げが立つ。女の子も現場を回りまくれば高収入待ったなしなので、手っ取り早く稼ぐためにわざと企画を選ぶ場合がある。  ぶっちゃけ「売れっ子企画女優がわんさかいるほうが、事務所としてはありがたいもの」なんてウラ話も聞くくらいだ。  また、契約などのしがらみを気にしなくて良いので、短期でパパッと稼いで即引退することを予定している女優も、企画を選びがちである。

オファーがなければ地獄だが…

 こう見ると企画の魅力は多いのだが「オファーがなければ地獄」という点は最大のデメリット。どんなに美しくとも動き方の選択を間違えると、女優人生があっという間に終わる。事務所の目利きはもっとも重要で、本人も柔軟な対応力を持たなければ、時に大失敗を招くだろう。  単体ばかりが注目されがちだが、企画の可能性は計り知れない。ユーザーの目に見えない部分にも事務所の細やかな戦略が含まれていると思うと、誰かを売り出すのも決してラクではないことがよくわかる。  ただ出演するだけで、大きくバズる時代ではないからこそ、今のセクシー業界はひと捻り(下手すると、二、三捻り)が必要不可欠。その中で王道の逆を走るのは勇気がいるものの、跳ねれば天国である点は間違いないのだ。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya
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