エンタメ

トレンディエンジェル斎藤、“文春砲”がまさかの不発…。「M-1王者」でも優勝後のキャリアに明暗

必ずしもバラエティタレントとして成功するわけではない

ご存じの通り、賞レースの中でもっとも注目度が高い『M-1グランプリ』。だが、必ずしも優勝したコンビが“テレビで大ブレイク”するわけではないことがわかったと思う。では、どんな要素が彼らの“差”になったのか? ひとつは、一流の漫才師であっても、必ずしもバラエティタレントとして成功するわけではないということだろう。 現在、主にバラエティ番組で高い人気をほこるのは千鳥、かまいたち、博多華丸・大吉、チョコレートプラネット、バナナマンなどで、一様に『M-1グランプリ』の優勝コンビではない。飛ぶ鳥を落とす勢いのダイアンや見取り図は、決勝進出ははてしているものの、ラスト3組に残った経験はない。そもそも、“ポストダウンタウン”の呼び声高い千鳥ですら決勝戦は散々な結果に終わっている。 バラエティタレントとしてブレイクするために必要なのは、臨機応変なアドリブやコメント力。ある程度は型が決まっている漫才とは違う筋肉が求められることになり、いわば戦うフィールド自体が違うわけだ。 吉本興業所属の芸人ならではのジレンマもありそうだ。吉本の重鎮であるトミーズ雅が、『せやねん!』(MBSテレビ)にて高比良の退所に対して、『M-1グランプリ』で優勝すれば、劇場公演や営業でギャラが多くもらえることを明かしている。 要するに、テレビに出演するよりも、吉本の主軸事業である劇場や営業で稼げる仕組みができているのだ。それぞれのコンビに事情はあるだろうが、無理にバラエティタレントとして露出するより、漫才の腕を磨き続ける道を選んでも不思議ではない。

“テレビ以外”を主戦場とするコンビが増える?

サンドウィッチマン、錦鯉、ウエストランド井口が“非吉本”であることを考えれば、こうした意識の差がハッキリ出ているようにも思える。ちなみに、高比良が「テレビ出演をそこまで重視しない」と発言をしたのも、この劇場システムに加えて、今の時代は動画配信等でいくらでも稼げる環境が整っているからではないだろうか。 アマプラやネトフリといった動画サブスクがコンテンツ産業の中心になりつつある中でも、テレビで見ない芸人は「消えた」とSNSやヤフコメで言われがち。とはいえ、外野の声をもろともせず、自らの信じる進路をコアなファンとともに歩んでいくコンビは今後増えていくはずだ。 かつては売れない芸人がテレビでブレイクするための大会だった『M-1グランプリ』だが、徐々に形が変わってきている。競技的に漫才を行う令和ロマンが2連覇したこともあり、今年以降も技巧派のコンビが優勝する可能性が高い。そうなると、劇場公演が多い吉本芸人が有利になり、結果として“テレビ以外”を主戦場とするコンビが増えるのではないか。 <TEXT/ゆるま小林>
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
1
2
3