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「私の前で日本の悪口を言ったらボコボコにする」『ここがヘンだよ日本人』ゾマホン(60)が語る“日本愛”と危険視されたベナンでの政治活動

ベナンの国政選挙に出馬

ゾマホン

母国の現状を紹介する冊子を名刺代わりに配っている

――『ここがヘンだよ日本人』以降の活動ついても教えてください。 ゾマホン:番組終了後、2012年からはベナン駐日大使を4年間やりました。 ――2019年には、ベナンの国政選挙に出馬されましたね。 ゾマホン:ベナンは表面的には独立したと言われてるけど、実際はまだまだフランスの植民地ですよ。日本は世界中に支援しているけど、あまり見返りを求めない。本当に支援してくれる素晴らしい数少ない国なんですよ。私が大使の時には、ベナンにもたくさん支援していただきました。 ベナンのパトリス・タロン大統領は、「ゾマホンが国会議員になって大統領選に出たら国民に絶対選ばれるから、危ないと思っている。

学校に100人の軍人が…

――あと、ゾマホンさんがつくった学校に軍人が来たという話もあったそうで……。 ゾマホン:大統領が「ゾマホンはやばい」と考えて、玄関のところの細い道に100人ぐらいの軍人が来た。俺のことを危ないと思ったから、私の活動をチェックしに来た。与党は、「ゾマホンが担ぎ出されたら国民が信じてしまう」と心配だった。 私とヤイ・ボニ前大統領は野党としてベナンですごく人気があるから、今の大統領はすごい困ってる。 ――2023年には国会議員の選挙にも出馬されたそうですね。その選挙はどうなったんですか? ゾマホン:俺が圧倒的に選ばれたよ。でも、大統領が困った。内閣をめっちゃくちゃ批判しているから。そしたら、外国のメディアに絶対報じられる。だから、「ゾマホンは危ない」と。それで、誰が議員になるかを大統領が勝手に決めたわけ。 ――ゾマホンさんは選挙に勝ったのに、大統領が勝手に外したから議員になれなかったんですか? ゾマホン:そうです、不正選挙だったね。あと、2019年には大統領が「選挙に出てはいけない」という命令を出した。法律ではなくて命令。だから、野党は誰も選挙に出れなかったです。2019年から2023年はベナン国会は与党しか無かった、北朝鮮と同じで自分の利益と都合のために国を運営してきた。国民の苦しみは全然無視して。
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国民のためなら殺されてもかまわない
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1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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