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青学落研で一番面白いと思っていた先輩・浅田魔王が「大学お笑いの大会」で起こした“忘れられない事件”

YouTubeチャンネル登録者数180万人を突破した「バキ童チャンネル」。 唯一無二の企画とキャラクターを活かした動画が支持される一方で、中心メンバーのお笑いコンビ、春とヒコーキが出会った青山学院大学・落語研究会についてのエピソード動画も強い人気を集めている。 そんな「青学落研の話」を、チャンネル出演者であり、青学落研出身者であり、春とヒコーキの学生時代からの友人でもある芸人・町田が振り返る。 第11回は、町田が一番面白いと思っていた先輩「浅田魔王」について。
家に迷い込んできた犬と戯れる浅田魔王

家に迷い込んできた犬と戯れる浅田魔王

2浪でぐんぴぃの同級生だった浅田魔王

浅田魔王さんは私が在学当時の青学落研で一番面白いと思っていた先輩であり、私が落研に居続ける理由を作ってくれた先輩でもある。 魔王さんは私や土岡の1つ上の学年、ぐんぴぃと同学年にあたる。2年の浪人も経ているので、年齢は3つ上でとても落ち着いた印象であった。 後輩の私たちには特に親切に接してくださり、落語の知識や演芸の歴史、文学や美味しいごはん屋さんまで、様々なことを話してくれた。 そう言った面も魔王さんの魅力ではもちろんあるのだが、私たち部員一同が本当に魅了されたのは魔王さんの笑いを取ることへの飽くなき姿であり、物腰柔らかな外見とは真逆の底意地の悪さであった。 普段は知的でエスプリの効いたトークで僕らを楽しませてくれる魔王さん、だがしかし、ひとたびスイッチが入ると狂ったようにボケ続けるマシーンに変貌するのだ。

あの手この手で笑わせてくれた

当時、僕らは部員の誰かの家に集まって、徹夜でお喋りをして過ごすという集いを定期的行っていた。その時など、ほとんど魔王さんの独壇場になってしまっていた。 異常な表情で無秩序に奇声を挙げつづけたり、過剰な下ネタ、ぜんぜん表だってはしてはいけない発言、先輩への止めどない悪口など、あの手この手で私たちを笑わせてくれた。とてつもない場の掌握力であった。 中でも、魔王さんは「下ネタを奇声とマイムで表現する」ことに素晴らしく長けていて、その時の手は指先にまで魂が宿っているかのようにしなやかで、えげつない下ネタながらどこか上品であった。 私たちは魔王さんについていく所存です、といった感じであったが、部全体の集いなどになると魔王さんはどこか一歩引いたように過ごしていた。 私などは魔王さんに落研のリーダーとしてその強烈な面白さで部を引っ張っていく存在になっていってほしいと常に感じていた。 そんな折に、機会は訪れた。
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青学落研メンバーで大学生お笑いの大会に出場
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ぐんぴぃの友人。芸人としての活動もしている。@saisaisai4126

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