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客単価が約1300円になった餃子の王将「高級化」に客離れは不可避…「3年で5回の値上げ」に消費者はついてこれるか

ディナー帯の活性化も課題だが…アルコール類も値上げ

ビール

※画像はイメージです

餃子の王将は夜の時間帯の売上アップのため、食事だけでなく飲み需要も狙った商品展開をしている。 少量メニュー(ジャストサイズ)の拡充で一人飲み客を誘致。個食ニーズが高まる中、ビールとジャストサイズを注文し、仕上げにラーメンを食べることでワンストップで完結し、利便性も高く人気だ。 1人の時間を楽しみながら美味しい中華を堪能し、1日の疲れを癒せるのは魅力である。ただし、5月からビールなどアルコール類も値上げされた。 特に瓶ビール(大、税込)は638円から715円に値上がりし、ビール好きには残念。 生ビールキャンペーンも実施しているが、庶民派の店では瓶ビールを好む人も多いため、今後もお得感のある企画を期待したい。 筆頭株主(持ち株比率10.9%)のアサヒビールの意向もあるとは思うが、中華とビールの最適な組み合わせを今後も大切にしてほしい。

「あくまでも人によるサービスにこだわる」魅力

人手不足や人件費上昇を背景に、多くのファミレスチェーンはDXを活用して人手不足と生産性向上の両立を図っている。 だが、餃子の王将はあくまでも人によるオペレーションにこだわっている。 そのため、値上げした分を賃上げの原資にして待遇改善や人的投資に積極的だ。「店は人なり」という考えが浸透している店である。 日本には中華料理やラーメンを好む人が多く、餃子の王将の存在意義は大きいだろう。 現在、ラーメンチェーンで餃子の王将は2位のリンガーハットを大きく引き離し、3位日高屋、4位幸楽苑はエリアを限定しているため、全国展開する餃子の王将には絶対的な優位性がある。 今後もQSC(商品品質・接客サービス・店の清潔さ)の向上と顧客満足主義をさらに追求し、美味しく手頃な価格の店であり続けてほしい。 <文/中村清志>
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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