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「兄がいる小学校だから」弟も入学させたら大変な事態に。「学校選びの落とし穴」を専門家が解説

東北から関東に引っ越してきたら“訛り”がきっかけでいじめられた

東北から関東に引っ越してきたら“訛り”がきっかけでいじめられた 若林さん(仮名)は、東北の小学校から埼玉県の小学校に引っ越してきたところ、東北弁特有の言葉遣いと訛りがきっかけでクラス中が敵に回るほどのいじめにあいました。  唯一信じていた親友もいじめグループに吸収され、自分を叩いて回る毎日。楽しかった東北の日々を思い出して、家で一人泣きくれた彼を救ったのが、中学受験でした。  必死に勉強して、なんとか繋ぎ止めたある私立中学校への入学きっぷ。これによって、彼の人生は信じられないほど好転します。  いじめとは無縁の、友人や恋人に囲まれながら、部活動に熱中する理想の学園生活。今でも彼は、中学時代に出会った音楽をライフワークとしており、社会人生活の傍らでドラムスティックを振るっています。

私立校は評判を守るため環境が安定しやすい?

 もちろん私立校でも環境は変化するでしょうが、公立校よりも安定しやすい可能性があります。  私立学校は、法律的には非営利団体に指定されていますが、実質的には営利団体的なふるまいをするからです。  つまり、あまり評判が悪くなりすぎると、次年度以降の入学者数に大きく関わり、ひいては学校経営を大きく揺るがす可能性が高いため、定期的な引き締めが図られるのではないでしょうか。  公立校はお金がかからず、比較的安定的な選択肢であることに間違いはありません。ですが、受験によるふるい分けがない小学校・中学校の段階では、時期が悪いと、荒れた学園生活を余儀なくされることも。情勢が安定している私立校に通わせたくなる親心もよくわかります。  ただ、結局お金がない家庭の子どもは私立に逃げられず、問題は解決しません。行政には、教員待遇の向上や、施設設備のリフォームなどを通して、公立校の環境整備をしてほしいものです。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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