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【W杯まであと1年】サッカー日本代表と“世界の強豪”、現段階での“戦力差”はどれほどなのか。「有力クラブ所属選手数」を比較して分かったこと

“最高峰のクラブ”に所属するのは3人のみ

 日本代表だけのことを思えば、三笘も久保も移籍せずに来年のワールドカップに臨んでほしい。だが、三笘は28歳で久保は24歳。先に言ったように、30歳以上でキャリアアップできる移籍のチャンスは極端に少なくなる傾向が顕著なため、ビッグクラブからいい話があるようなら移籍を決断してほしいと個人的には望んでいる。もちろん出場機会が激減するリスクはあるが、彼らなら乗り越えてさらに成長した姿で本大会に挑めるはずだから。  三笘と久保に限らず、アジア最終予選を勝ち抜いたいわゆるコアメンバーといわれる選手らについては、同様に移籍を悩んでいることと思われる。一方で、日本代表の新戦力として期待される初招集、再招集組も移籍を悩んでいるだろうが、こちらに関しては出場機会が激減するリスクが大きくても自身の成長のために移籍を決断してほしい。もちろんオファーありきにはなるが、よりレベルの高いところで戦い成長しなければ本大会への道は開かれないからだ。  どのクラブへ移籍するとキャリアアップにつながるのか。それはUEFAチャンピオンズリーグで優勝できるようなビッグクラブが最高峰になるが、現在の日本代表でそういったクラブに所属しているのはリバプールの遠藤航、アーセナルの冨安健洋、バイエルンの伊藤洋輝の3人だけである。

2022年から状況はさほど変わっていない?

 初招集、再招集組の選手はビッグクラブへの移籍は叶わないかもしれないが、少なくとも5大リーグといわれるイングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアの1部リーグに属するチームへの移籍できることが望ましい。しかも、UEFAチャンピオンズリーグなどより強豪ら戦える機会の多いチームのほうが成長する可能性は高い。  クラブチームの強さを示すもののひとつとして、UEFAクラブランキングというものがある。2024-25シーズンの1位はスペインのレアル・マドリードで、次にイングランドのマンチェスター・シティ、ドイツのバイエルン・ミュンヘン、イングランドのリバプール、フランスのパリ・サンジェルマンと続く。  代表チームのポテンシャルを測るのに、招集メンバーが所属するチームのランキングがどのくらいなのかを調べてみた。日本代表でいえば、3月に招集されたメンバーでそのランキング圏内に入っているチームに所属していたメンバーは11人で、その平均順位は44位だった。また、今回のメンバーでは5人で75位だった。ちなみに2022年のカタール大会のメンバーと当時のランキングを照らし合わせたところ、11人で69位だった。このことから個々の才能を発揮して活躍する突出した選手はいるが、決して増えてはいないといえるのではないだろうか。
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日本代表と“世界の強豪”を比べてみると…
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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