週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2024」たちによる、連載「ベストサウナ」。第59回は『毎日サウナ越谷店』をレポートする。 ●今回のサウナー・ミスSPA!2024 グランプリ 吉瀬結ちゃん 1994年生まれ。T161 B90 W59 H89。温泉好き。5th DVD『艶めく誘惑』が発売中。公式X：@kichiseyui621 　3月に発表された「第5回SPA！サウナ大賞」で八王子店が3位、前橋本店が7位にランクインするなど、高い支持を集める「毎日サウナ」。その3号店が、’25年5月、埼玉・越谷に誕生した。本施設は、エンタメ系サウナとして都内屈指の人気を誇る「サウナ東京」が、初めて共同開発した記念すべき新店舗で、越谷駅からも徒歩圏内。周囲には飲食店や住宅街が広がり、地元住民にも立ち寄りやすい立地だ。 　特筆すべきは、やはりサウナのクオリティだろう。系列店同様、薪ストーブに定評あるケンズメタルワーク製の特注品だが、約40人を収容可能な広いサウナ室を温めるため、過去最大級のサイズに。さらに、科学的知見を基にサウナを探求するレーベル「madsaunist」（マッドサウニスト）によるスチームジェネレーターを設置することで、高温多湿なのに息苦しくない独自の体感を実現した。室温こそマイルドな約85℃だが、入室10秒で汗が噴き出すほどの濃密な熱圧は他に類を見ない。湿度管理が行き届いているため、セルフロウリュは控えめでも十分だが、もちろん自由に楽しめる。人気のアウフグースも2時間おきにあり、至れり尽くせりだ。 　水風呂は約10℃以下のシングル水風呂と、15℃前後のややマイルドな美泡水風呂の2種類。また、毎日サウナ初導入となる美泡風呂も設置され、サウナ前の下地づくりや、サウナ後のリラックスタイムが捗る。本物の白樺の木を約100本使った広い休憩スペースも圧巻で、内気浴、外気浴合わせて40脚以上のチェアを並べ、ととのい難民を徹底排除。さらにグループ利用者向けに会話OKのコミュニケーションルームを用意するなど、多様なニーズに対応している。もちろん、系列店で好評の3種類のフリードリンクサービスも健在である。 　現在は、サウナーを中心に遠方からの来訪者が絶えないが、地元の新規層からも支持を集めつつあり、「毎日サウナ」の名にふさわしく、日常の癒やしの場として越谷の地で存在感を強めている。「日本一のホームサウナを目指す」という毎日サウナの目標は、現代サウナ界の2大勢力が合流したことで、加速していくことだろう。また、サウナ業界に驚きをもたらすようなビッグプロジェクトも準備中とのことなので、今後もますます目が離せない。
＜取材・文／森野広明　撮影／日暮翔＞