露天風呂からの景色を“スマホで撮影”する中国人観光客…注意したら“聞こえないフリ”「スタッフの丁寧な対応に救われた」
インバウンド需要に沸く日本。しかし今、各所では外国人観光客による“マナー違反”が問題となっている。とくに“撮影”に関しては、本来ならば周囲への配慮が必要となるはずだが、外国人観光客の自己中心的で無遠慮な行動に「迷惑」と感じてしまうケースが少なくない。
佐々木里美さん(仮名)は、友人と宮城県・松島の旅館に宿泊した。松島湾を一望できる露天風呂でくつろいでいた時のことだ。中国人観光客と思われる若い女性2人組が入ってきたという。
「彼女たちはスマホを手に持ったままでした。湯船に浸かるとすぐにスマホを構えて露天風呂からの景色を撮り始めました。最初は景色だけかと思ったのですが、自撮りモードに切り替えて、他のお客さんもいる湯船の写真や動画を撮り始めたのです」
周囲の客は明らかに困惑していた。一人の女性が「撮影は禁止ですよ」と日本語で注意し、他の客も拙い英語で伝えようとした。しかし、中国人観光客は“聞こえないフリ”をしたそうだ。
「彼女たちはまるで聞こえていないように目をそらし、スマホの操作をやめようとしません。空気が悪くなるなか、別のお客さんがそっと脱衣所に出て、スタッフを呼びに行ったようです」
数分後、旅館のスタッフが浴場に入ってきた。流暢な中国語でスマホの使用と撮影をやめるよう促すと、状況は一変した。
「急に不機嫌な顔になり、スタッフに対して睨むような目つきでまくしたてるように中国語で文句を言っていました。どんな意味の言葉なのかわかりませんが、その口調には明らかに棘がありました」
結局、彼女たちはブツブツと言いながら露天風呂から出て行った。
場の雰囲気はようやく落ち着き、佐々木さんと友人はため息をつきながら「せっかくの景色なのに、残念だったね」と言い合った。他の客からも「外国人観光客が増えると、こういうことも多くなるね」といった声が聞こえてきた。
佐々木さんは、「旅館のスタッフの丁寧な対応に救われた」と振り返る。
「日本のマナーを理解しないまま外国人観光客に行動されると、どんなに景色や施設が素晴らしくても、台無しになってしまうと痛感した出来事でした」
外国人観光客の女性がスマホを持ったまま露天風呂へ

※写真はイメージです。以下同
不機嫌な態度でスタッフに噛み付く
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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