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「お笑い第七世代」で分かれた明暗。「霜降り、ハナコ」が売れ続ける一方で、「四千頭身、宮下草薙」が消えたワケ

明暗が分かれた理由は…

それにしても、霜降り明星とハナコはなぜいまでも引く手あまたなのか? 大きな理由としては、前述した通り有名な賞レースで結果を残していることが大きい。優勝した実績は大きく、テレビ関係者からの信頼も厚い。 また、『新しいカギ』への出演が、大きなターニングポイントになったのではないか。スタートは2021年4月からで、「お笑い第七世代」のブームが終わりかけている時に立ち上がった。同番組は中高生をターゲットとした企画を放送し、若年層から高い支持を得ることに成功した。2024年には、『新しいカギ』をベースに『FNS27時間テレビ』が制作されたのも記憶に新しい。 方や人気が低迷している芸人たちは、もともと印象的な漫才やコントを披露していたが、バリエーションに乏しく、賞レースでも結果は残せていない。 その結果、若い世代の活躍に押され、ブームが過ぎたあたりからテレビでネタを見る機会が一気に減った。番組を任されるような実力もなかったことで、一過性のブームが過ぎ去ったのと同時に勢いをなくしていったのは、ある意味自然な流れか。

失速の理由はまだある

一致団結していなかったのも失速の理由として挙げられる。「お笑い第七世代」は、霜降り明星・せいやが、コンビのラジオ番組『霜降り明星のだましうち』(朝日放送ラジオ)での発言がキッカケで生まれた。 芸人だけでなくスポーツ選手やミュージシャン、YouTuberなども一括りにし、“自分たちの世代”を押し出し、盛り上げようという意図で語られていた。キャッチーな言葉だったことでメディアが飛びつき、実態がないまま「第七世代」という言葉だけ独り歩きしてしまうことに。その結果、当事者たちは関係性を築く間もなく消費され、事務所の垣根を越えた結びつきが生まれなかったように思う。 ちなみに、2025年5月30日の『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、霜降り明星が「お笑い第7世代」について語ったが、せいやが「同窓会はない?」と聞くと粗品は「ないない」とすぐに否定している。 もしかしたら、「第7世代」というブームを当事者たちは黒歴史にしたいのかもしれない。 <TEXT/ゆるま小林>
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四千頭身・後藤は、給料が家賃を下回ったことを告白
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某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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