更新日:2025年07月03日 16:12
仕事

「ゴミ屋敷化する人の“意外な共通点”」清掃会社の社長が明かす“だらしない”だけではない深い理由

謎も多いピンポイントなゴミ屋敷

ゴミ清掃——「イーブイ片付けチャンネル」を拝見しますと、家の中全体ではなくピンポイントに特定の場所がゴミに埋もれているパターンもありますね。これは、どのような背景があると思われますか? 二見:例えば、1軒家で2階の1部屋だけがゴミの山というお宅に行ったことがあります。父母と一人息子の3人家族ですが、息子さんの部屋だけが腰の高さまでゴミが積み上がっていまして……。ほかの部屋がとてもキレイなのと対照的でした。 依頼してきたのは、息子さんではなく親御さんです。ですが、立ち合われたのは息子さんで、私どもが片付けている間も親御さんは部屋に上がってきませんでした。この家庭は、おそらく家庭内暴力があったのだと思います。親子関係が断絶して、子どもの部屋だけが散らかるのはしばしばあるんです。

「まずは玄関から」が掃除の基本

——こういったゴミ屋敷では、まずはどういったところから片付けていくのでしょうか。 二見:どのケースであれ、片付け作業の仕方は一緒。まず、動線の確保が絶対必要なので、玄関から先に着手して片付けることが多いです。依頼者によっては、「奥の部屋からどんどん先に片付けてほしい」というリクエストがあるのですが、玄関がゴミ山であれば、そうしたくてもできません。そうした制限の範囲内で、お客さんの要望に合わせた片付けをしています。  *  *  *  心の問題や家庭環境、仕事の過酷さなど、ゴミ屋敷化には人それぞれの背景がある。ゴミ屋敷に住んでいる人を安易に「だらしない」と決めつけることなく、その事情を知ることが大切だ。  では、もし自分や家族の部屋が散らかり始めたら、どんな心がけを持ち、どう対処すればゴミ屋敷化を防げるのだろうか。インタビュー後編では、ゴミ屋敷化を防ぐための「捨てるコツ」の話を中心にお届けする。 取材・文/鈴木拓也 【二見文直】 株式会社ウインドクリエイティブ代表取締役。YouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」運営者。1984年大阪府生まれ。一般社団法人遺品整理士認定協会認定遺品整理士。生前整理技能Pro1級。リサイクル販売会社に勤務後に独立し、2016年に株式会社ウインドクリエイティブ(屋号はイーブイ)を設立。毎月200軒以上の依頼に応え、これまで2万件以上の片付けを経験。2024年12月、著書『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』(ダイヤモンド社)を上梓。X:@EeveeSns
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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