iCloud以外の選択肢は…
iCloudではなく、15GBまで無料の「Googleストレージ」を使う手もある。専用の「Googleフォト」アプリはiPhoneでも利用でき、画質の設定次第では保存容量を消費せずに使うこともできるので、一部の庶民はこれを神と拝んでいる。しかし、新しく利用を開始する際は注意が必要である。

低画質保存時の容量無制限が大きな魅力の「Googleフォト」だが、思想の強いアプリなので、使う前に覚悟を決める必要がある
Googleは「データは、クラウドに保存されている状態が真正で、スマホはそれを表示するための端末にすぎない」と考えているため、Googleフォトで写真を削除すると、iPhoneからも写真が削除されてしまう。この仕組みは直感に反していて、取り返しがつかなくなることもしばしばだ。
移したいものが動画であれば、YouTubeに「非公開設定」でアップロードし、端末から削除する……という裏技もある。ただし、非公開設定の動画でも、何か理由(わいせつ、著作権など)があれば削除されてしまうので、自己責任で行うようにしてほしい。
他にも、Amazonプライム会員であれば無料で利用できる「Amazon Photos」(写真のみ無制限)などのサービスが存在するが、使い続けるためにはプライム会費が必要であり、いずれも一長一短といった感じ。

自宅に設置するNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)は便利だが、相応の導入費用がかかるほか故障のリスクも
ちなみに筆者は、古い写真や動画を自宅のNAS(複数の機器から利用できるハードディスク)に転送して保管しているが、NASは安いものでも2万円程度するほか、ハードディスクが故障してデータを失うリスクもある。クラウドサービスと契約したほうが安全で、安上がりなケースも多い。
結局のところ、これといった一撃必殺の方法はなくて、どこかで取捨選択をしなければならないわけだ。どうしても長期保存したい写真の場合は、コンビニプリントで印刷するという最終手段もある。お好みで選ぼう。
写真や動画の場合には、複数の節約方法が存在することがわかった。では、アプリの場合にはどうすべきか。
10年くらい前は、iTunesに接続したり、特殊なPC/Mac用ソフトを使ったりしてアプリをバックアップする方法が用いられていたが、最近はそこまでする必要がない。iOSに備わった機能により、自動的に「アプリを取り除く」ことができるようになったからだ。
たとえばゲームの場合、1本あたり数GBのストレージ容量を圧迫するし、それでいて、最後に遊んだのが数ヶ月前……というようなケースも多々ある。自動的に「取り除く」設定にしておけば、そういうアプリがiPhoneのストレージを圧迫することはなくなる。64GBや128GBモデルのユーザーにとっては、特にありがたい機能だ。

「設定」アプリで「アプリ」→「App Store」と進み、下の方にある「非使用のアプリを取り除く」のスライダーをオンにすると、使用頻度の低いアプリが自動的に端末上から取り除かれるようになる
大事なセーブデータが残されているゲームであっても、「削除」ではなく「取り除く」としておけば、次に遊ぶときにApp Storeからアプリをダウンロードし直して、続きからプレイすることができる。
とはいえ、注意すべき点はある。アプリに大きなバージョンアップがあった場合や、App Storeでの公開自体が終了してしまった場合は、元通りにできないこともある。また、ビューアーに保存されている電子書籍など、アプリ本体以外のデータサイズが大きい場合も、この方法はあまり有効ではない。

特定のアプリを今すぐ取り除きたい場合、「設定」アプリで「一般」→「iPhoneストレージ」と進み、アプリ名をタップして「アプリを取り除く」を選択。削除もここで可能
したがって、付属するデータごとアプリのバックアップを取りたい場合は、PCやMacの古めかしいiTunesを使うことになる。面倒ではあるが、昔はそれが普通だったので、我慢しよう。