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「うまトマ」大ヒットも…“高級化”路線で「牛丼メインじゃなくなった」松屋が“増収減益”に苦しむワケ

朝食メニューのお得感は変わらず

松屋朝食

松屋の朝食。この量で580円(税込)だった

定食メニューの価格は高止まりしているが、朝食メニューは現在も290円から販売されており、種類も豊富でお得感もある。 リクルートの調査によると、働く人の昼食平均額は485円で、自炊・手作り弁当が圧倒的に多い。また、減少傾向にある外食店でのランチは1,250円となっている。毎日必要なランチを少しでも節約するため、11時まで販売している松屋の朝食を、早めのランチとして行く人も増えているようだ。 朝の牛皿定食も400円とコスパが高い。ランチや定食との価格差が大きく、より割安感を感じるのではなかろうか。 朝食マーケットが拡大傾向にあり、この時間帯の売上構成比も高くなっており経営的には重要となりつつあるようだ。

商品力と提供力は車の両輪関係

外食店の経営環境は相変わらず厳しい状況である。そういった中で松屋は新商品の導入が活発だ。 矢継ぎ早に新商品を販売して品揃えを広げるということは、お客さんの様々なニーズに対応しながら、お客さんに選ぶ楽しさを提供しているということ。 しかし、それはお客さんにとってはうれしいことだが、店にとっては負担が大きくなりコスト高になるなど、トレードオフの関係にある。その点を踏まえて、いかに食材を共通化し在庫を減らしたり、調理手順も共通化するなどして提供の効率化をしなければならない。 そうしないと、店にとってもお客さんにとってもメリットにならない。商品力と提供力は車の両輪関係である。 また、オペレーション能力の向上など人材に対する教育投資も重要だ。現在、人材投資についてはオンライン研修サービスを導入しているようだが、より一層の教育と訓練が必要だろう。 最近は松屋の定食も高くなっており、1000円程度の定食が主流になっている。そこそこのお金を頂いている以上、商品価値を高めながら、快適な雰囲気と共に提供するのは必須だ。 そして、定着している松屋ファンのためにもさらなる進化を期待したい。 <文/中村清志>
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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