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早稲田大学在学中にデビューしたセクシー女優の過去。“優等生の仮面”をかぶって「自分をほったらかしにしていた」

優等生でいい子ちゃん。でも自分は「ほったらかし」にしていた

神野藍 神野いわく、セクシー女優時代もそれ以前も、自己の内面をこれほどまで掘り下げることはなかったという。 「私、よくも悪くも社会性があるので『こうすれば他人は満足するんだろうな』と考える、いわゆる『優等生』だったんですよね。  学生時代は、親や学校が求める『手がかからないいい子』だったし、女優時代も撮影現場で機嫌が悪くなることもなければ、ノーと言うこともなかった。社会人としては、どれも当たり前のことですが(笑)、業界では『当たり前のことを当たり前にできる』だけで評価される側面もあるので。  思えば長い間、だいぶ自分のことほったらかしにして、本心に蓋をして過ごしてきました。女優時代は、それこそ休みもあまり入れなかったし、いざ本心を見つめてしまったら、『もう女優としてやってけない』という気がしていました」    本書で神野は「成長の過程で自分の言葉を捨てた」と表現している。本心を心の奥に沈め、日々忙しく立ち回ることで「言葉を捨てる」のは、神野に限ったことではないだろう。

セクシー女優だった2年間を「なかったこと」にはできない

「引退後もセクシー女優だった2年間を“なかったこと”にしてしまえば、幸せなんじゃないかって思ったこともあります。けど、どんなに頑張ってセクシー女優だった過去を忘れようとしたところで、ラクになれなかった。  むしろ忘れようとすればするほど、フラッシュバックみたいな感じで当時の思いが蘇って、かえって苦しくなる瞬間が増えてきて。そんなとき『もうこれは自分と向き合わないと、前には進めないな』と気づいた。  自分のしたことは自分で責任を取らないといけないし、それを他人任せにしたり、誰かに幸せにしてもらうことで帳消しにすることはしたくなくて。  そうやって覚悟を決められたからこそ、毎週毎週エッセイを書き続けられたのだと思います」  その意味で本書は、神野が「捨てた」言葉をふたたび取り戻していく記録ともいえるだろう。 <取材・文/アケミン、撮影/藤井厚年>
―[神野藍]―
週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu
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私をほどく~ AV女優「渡辺まお」回顧録~ 私をほどく~ AV女優「渡辺まお」回顧録~

早稲田大学在学中にAV女優「渡辺まお」としてデビューし、人気を一世風靡する。ホス狂い、身バレ、ストーカー、死の予感…。現役を引退し、「神野藍」として活動。AV女優時代の「私」を赤裸々に綴った衝撃のエッセイ。魂の叫びに感涙必至。