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「現役早大生セクシー女優・渡辺まお」引退から3年。「今思うと身バレしてよかった」と話す理由

「ホス狂いの三拍子が揃っていた」デビュー前夜

神野藍 本書の帯には「ホス狂い」などセンセーショナルな文言が並ぶ。あらためて今振り返ると、どのような出来事だったのか。 「デビュー前、数か月ですが、歌舞伎町のホストにハマった時期がありました。マッチングアプリで知り合った人が駆け出しのホストだったんです。ただ、今思うとあれは『体験したかっただけ』だったんだなと思います。  ホストって“頑張れば報われる”っていう構造じゃないですか。お金を使えば、推しのホストのランキングが上がったり、自分の頑張りが目に見える結果として返ってきたりする。  それまでは、推し活など他人のために課金することにまったく興味が持てなかったんですけど、負けず嫌いで責任感が強い、そしてまじめに働くという『ホス狂いの三拍子』が揃ってる自分には、この構造がすごく合っちゃって(笑)。  でも、よく考えたら当時は“頑張っている自分”が好きなだけで、相手のことなんて何も思ってなかったんですよね。だから、デビューするにあたって、けじめをつけるためにわずか数か月でスパッとやめられたのだと思います」

男と戦っている──神野藍がほどきはじめた「男性との関係」

 最近あらたに始まった連載では、神野は男性との関係についても書き始めた。 「正直、私の人生って、男関係に関しては“とんでもないこと”になってるんですよ」と神野は笑う。 「今回の本ではあまり具体的には書かなかったですけど、わたしのなかでは常に“男と戦ってる”みたいな感覚があって。恋愛では、精神的な意味での“殴り合い”になることも少なくないですね(苦笑)。  少し話はそれるんですが、セクシー女優になってから、男性という存在に絶望したことが何度もあるんです。たとえば、SNSのコメントやDMには、平日の昼間から『なんでこんなこと書けるの?』って思う内容の文章が届くし、セクシー女優をやめた今でも知らない人から『最近いつした?』と性事情を平気で聞かれる。 『人としてコミュニケーションを取られていない』っていう感じがすごくあるし、まるで自分が実在しない存在として扱われているような気もします」  女性を欲望の対象と見るものの、ひとりの人間としては認めない、いわゆる「女嫌いの女体好き」の構造は、セクシー女優に限らず女性たちの自尊心を削っていく。 「だからこそ、プライベートでは好きになれる相手に対しては、のめり込んじゃう部分もあるのかも。  男好きなわけでもなければ、ことさら恋愛体質なわけでもなくて、たまたま知り合った相手と恋愛をしたら、最終的には殴り合いになって終わる……みたいな」
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“世間のレッテル”は変わらない
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週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu

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私をほどく~ AV女優「渡辺まお」回顧録~ 私をほどく~ AV女優「渡辺まお」回顧録~

早稲田大学在学中にAV女優「渡辺まお」としてデビューし、人気を一世風靡する。ホス狂い、身バレ、ストーカー、死の予感…。現役を引退し、「神野藍」として活動。AV女優時代の「私」を赤裸々に綴った衝撃のエッセイ。魂の叫びに感涙必至。