ライフ

「このレタス、農薬漬けだよ」非常識な“隣客の会話”が止まらない…「久々の外食」が台無しになった家族の悲しい休日

気まずさと苛立ちの狭間で沈黙するテーブル

 三島さんによると、隣のグループは終始“楽しそうに”その話を続けていたそうです。「いや、楽しそうというか、盛り上がっていたというか、場をわきまえてほしいって思いました」と、苦々しげに語っていました。  妻や子どもたちも、最初のうちは気づかぬふりをしていたものの、やがて顔色が曇り、沈黙が増えていきました。 「何度かチラッと隣を見たんですが、全然気にする様子もなくて。こっちが神経質すぎるのかな、とさえ思えてきて……」と三島さんは話します。結果的に、テーブルに並んだ料理のほとんどは手を付けられず、会計だけを済ませて早々に店を後にすることになったのだそうです。 「子どもが『チーズ、もういらない』って言った時、ちょっとショックでしたね。せっかくの家族団らんだったのに」と、最後にぽつりと漏らしていました。

“食”は味覚だけではないことを痛感

 この出来事を通じて、三島さんは「満足の行く食事というのは、料理の味や見た目だけじゃなくて、周囲の状況に左右される」と改めて感じたといいます。 「もちろん、他人の会話に過敏すぎると思われるかもしれません。でも、ああいう“無自覚な悪意”って、確実に場を壊す力があるんです」と、あの日の体験を振り返って語ってくれました。  ファミリーレストランは、多くの人にとって“手軽な外食”であると同時に、“ちょっとしたご褒美”の場でもあります。特に家族連れにとっては、特別なひとときを過ごす大切な空間です。  その意味で、周囲の人々が無意識に放つ言葉や態度が、他者にどんな影響を与えるのか……。ほんの少し意識するだけで、誰かの食事の記憶はもっと温かいものになるかもしれません。 「結局、あの日のことがあってから、あの店にはまだ行ってないんです。でも、子どもが最近『またチーズのサラダ食べたいな』って言ってて……。その時は、もっと落ち着ける店を探そうと思ってます」と、三島さんは少し笑いながら話してくれました。 <TEXT/八木正規>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
1
2
SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】