仕事

100万円近く払っても転職できない?「高額キャリアコーチング」は本当に有効なのか

3. 転職市場や採用担当・人事のニーズと”ズレ”ている場合がある

最後は、キャリアコーチングで得るものや学ぶものと、転職市場や採用企業が求める価値観がそもそも一致しない可能性について述べたい。 キャリアコーチングを受けても、それがゴールであるキャリアにつながる場面でズレていたのでは無駄になってしまう。 キャリアコーチングの趣旨は、働き手の理想のキャリアや適正に合ったキャリアへと導くことだが、それはあくまでも働き手側の視点の話で、雇用側の都合は重視されていない。 転職を目指す会社や勤める会社が求めるものが、コーチング対象の働き手の理想や適性と異なる場合にコーチがどういった導き方をするのかはそのコーチ次第かもしれない。しかし、雇用側をまったく無視した道筋ではキャリアの実現に至らないし、雇用側に合わせてしまっては働き手にとって理想のキャリアとは言えないケースも出てくる。 企業と働き手の間でバランスを取り、より良いゴールに導くことは非常に難しい。だからこそ力量のあるキャリアコーチの存在は重要なのだが、反対に力量の乏しいコーチやコーチングサービスに当たってしまったら、当然、料金分の納得感は得られないだろう。 キャリアコーチングに限らず、人材・HR関連のサービスはどれも100点満点が得にくい難しさがあるが、キャリアコーチングは特に日本での定着が浅いこともあり、厳しい視点で見られやすい。また、実際にサービスの質も良いもの・悪いものが混在していると言える。
50代以上のシニアに特化した転職支援を提供する「シニアジョブ」代表取締役。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓う。シニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中
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