更新日:2026年05月07日 18:19
ライフ

「お前に迷惑かけたか?」電車内で音漏れを注意したら“まさかの逆ギレ”。何も言えなくなって…

「音、漏れてますよ」丁寧に伝えたはずが…

ヘッドホン

※画像はイメージです(画像生成にAIを利用しています)

 佐野美咲さん(仮名・20代)は、いつものように朝の満員電車に乗り込んだ。 「吊り革につかまって、スマホでニュースを見ていました。とくに変わった様子もなくて、いつも通りの朝でした」  しかし、目の前に立っていた30代くらいの男性が、ヘッドホンをつけたままスマートフォンで動画を見始めたという。 「最初は気のせいかと思ったんです。でも、明らかに“音漏れ”してて、ヘッドホンのはずなのにセリフまで聞こえてきたんです」  その男性は、どこか清潔感のない服装で、アニメ系のキーホルダーがついたリュックを背負っていたそうだ。駅に着くたびに混雑が増し、音漏れはさらに目立つようになった。 「周りの人たちも、眉をひそめたり、目線をそらしたりしていましたね」  迷った末に、佐野さんは“なるべく柔らかめに”声をかけることにした。 「ちょっと音、漏れてますよ」  注意というより、本人が音漏れに気づいていないだけかもしれない……そんな思いでかけた一言だった。

「うるせぇな」返ってきたのは怒鳴り声

 しかし、返ってきたのは“まさかの反応”だった。 「は? うるせぇな、お前に迷惑かけたか?」  男性は目を見開いてにらみつけてきたという。想像していなかった逆ギレに、佐野さんは言葉を失った。 「一瞬、頭が真っ白になって、なにも言えませんでした」  電車内は静まり返り、周囲の乗客も気まずそうに目を逸らしていたという。誰もフォローをしてくれることはなく、その沈黙が逆に佐野さんを苦しめた。 「“私が悪いの?”って気持ちになっちゃって……。なにも言わないほうがよかったのかなって思いましたね」  男性は次の駅で降りていったが、佐野さんの胸にはモヤモヤが残ったままだった。ほんの数分の出来事だったが、その日は一日中、気分が晴れなかったという。 「最近、“ちょっとした注意”が逆にトラブルになることが多いって聞きますけど、本当にそうなんだなって。だからって何も言わないのも違うし、むずかしいですよね」  その日以来、佐野さんは今も心にわだかまりを抱えながら、毎日通勤している。  電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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