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男が通った川は魚がいなくなる!? 釣り名人が使う道具の秘密とは/東出昌大

これほど人間らしい生き方をしている人はいないのではないだろうか。現在、猟師免許を持ち、北関東の山間部で狩猟生活をしながら役者業をしている現役ハンターの東出昌大が実体験をもとに綴るSPA!の人気連載を公開。山での生活を送る東出昌大が出会った釣り名人の秘密の道具について述べる。(以下、東出昌大氏による寄稿)
誰が為にか書く

東出昌大

 私が釣りの師と仰ぐオッチャンは“ジュンボ”さんという。本名はジュン○○なんだろうが、みんながジュンボ、ジュンちゃんと呼ぶから、そういえばお名前を知らない。  ジュンボさんは山奥の奥、今や消滅した集落のご出身で、昭和30年代でも江戸時代に近いような生活だったそうな。「子供の頃は食うもんが無かったからカエルやヘビは獲ってくると剥いて、囲炉裏の上で干して飯のおかずで食ってたよ。物心つく前から川行って魚追っかけてね。爺様の釣り竿を黙って借りて糸切るとすげぇ怒られただ。当時、今みたいに釣り糸だって買える訳じゃねぇから、爺様だって一回張った釣り糸を切らねぇよう大事に大事に使ってただ」
1988年、埼玉県生まれ。’04年「第19回メンズノンノ専属モデルオーディション」でグランプリを獲得。’12年、映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。現在は北関東の山間部で狩猟生活をしながら役者業をしている