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ヒグマ出没のリスクも…開業大幅延期となった「北海道新幹線」の“未完成駅”を巡ってみた

倶知安駅で外国人客の姿も

倶知安駅

現在の倶知安駅

 この日は長万部に泊まり、翌朝始発の函館本線山線で向かったのは倶知安(くっちゃん)駅。今や外国人御用達となったスキーリゾートのニセコの玄関口で、長万部のように現在の在来線駅に隣接する形で建設が進んでいる。実際、まだ一部ながら高架駅用の足場が組み上がっていた。  さらに駅の周辺を歩いていると、ある工事車両の出入口付近にトンネル工事の進捗状況を示す貼り紙を発見。
トンネル工事の進捗状況を伝える貼り紙

トンネル工事の進捗状況を伝える貼り紙

 延伸区間の全17か所のトンネル掘削率は6月時点で85%だそうで、9つのトンネルはすでに掘削済み。思った以上に進んでいる印象だが、残りの部分にメディアで報じられている難所があるのだろう。  夏場はこの地域にとってはシーズンオフだが、それでも外国人の姿がチラホラ。まだ営業前の早い時間帯だったが飲食店の数も多く、北海道の田舎町らしからぬ活気を感じた。ニセコの外国人バブルはすでに弾けたとの一部報道もあったが、この調子なら新幹線開業後も多くのスキー客が訪れそうだ。  なお、駅の反対側にある公園『くとさんパーク』からは工事の様子や在来線ホームがよく見える。跨線橋や自由通路がないため、改札からは回り道しなければならないが、1986年まで使用された転車台が保存されており、鉄道ファンにはオススメの場所だ。

小樽の町はずれにある新小樽駅

 倶知安を離れ、在来線の終点・小樽で路線バスに乗り換えて訪れたのは新小樽駅(仮称)の建設現場。小樽駅から4kmほど南の山間の谷間に位置し、トンネルとトンネルに挟まれた場所に駅が設けられる。
新小樽駅の建設現場

新小樽駅の建設現場。左は後志自動車道

 工事現場の入口には「新幹線トンネル作業を行っています」と「発破作業を行っています」の大きな貼り紙。一帯は新八雲駅と違ってギリギリ市街地だが、ここから小樽の中心部までの移動はバスかタクシーに頼ることになるだろう。
建設現場入口の貼り紙

トンネルの発破作業を告知する新小樽駅の建設現場入口の貼り紙

 ただでさえ北海道は他の地域よりも運転手不足が深刻で、減便や路線の廃止が相次いでいる。10年以上先の開業になると運転手はさらに不足することは必至で、人員を確保できるのか心配だ。  高台の高架駅のため、立地的に駅のホームから小樽市街を一望できると期待している人もいるかもしれないが、目の前の高架橋が景観を遮ってしまうのがネックである。これがなければビュースポットになったかもしれないが……。
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札幌には全長約1.3kmの屋根付き車両基地を建設中!
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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