更新日:2026年01月15日 15:54
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6000人を捕まえた万引きGメンが「この人はやるな」と判断するポイントとは…セルフレジ導入で“新たな手口”も急増

万引き犯はコンマ1秒でわかる

万引き

写真はイメージ

——万引きが多いといっても、自分を含め保安員でもなんでもない一般の来店客が万引き犯を見つけることは、ほとんどないと思います。なにか見つけるコツみたいものはあるのですか? 伊東:これはやはり、培った能力やセンスがものをいう世界ですし、万引き犯を発見するという意識のあるなしも大きいです。私のようなベテランになると、もうコンマ1秒でわかります。「あぁ、この人はやるな」と。ポイントは、その人の顔、特に目です。盗ると決意した瞬間、顔つきや目つきが変わります。他にも、歩き方や身振りなどの判断材料はありますが、基本的には人の心を読めるかどうか。保安員として長く続けるには、この能力が大事になります。

防犯効果は乏しい盗難防止タグ

——お店が対策として講じる監視カメラや盗難防止タグなどは抑止にならないのですか? 伊東:盗難防止タグは、本気で万引きしようとする者からすれば、割と簡単に突破できる仕掛けです。「盗難防止タグがあるから大丈夫」と油断してしまうと、かえってつけこまれます。実際にそういう店は万引きが多いです。 それに、防犯ゲートが鳴っても、店員が即時に駆けつけられる体制の店は、そう多くはないと思います。私は、10年以上前から万引き防止に関する講演を各地でさせてもらい、そこでは不審者の見極め方とともに、声かけや牽制の必要性を訴えてきました。でも、従業員の負担が増すし、何より恐怖心もあるので、なかなか実践が伴っていないのが実情です。
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セルフレジの導入で「悪質な万引き」も…
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ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki

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