更新日:2026年01月15日 15:54
ライフ

6000人を捕まえた万引きGメンが「この人はやるな」と判断するポイントとは…セルフレジ導入で“新たな手口”も急増

万引きも時代を反映する

セルフレジ

写真はイメージ

——コロナ禍以降、万引きの様相も変化したと聞きます。目立った変化として、どんなことが挙げられますか? 伊東:セルフレジを導入した店が増えていますよね。それで、スキャンしたふりをして商品を盗む者が多くなっています。店員や保安員に見つかっても、言い訳をちゃんと考えているから始末が悪いです。それから巧妙化といいますか、かつては1地域内の数店舗を狙う者が多かったのが、1都5県ぐらいにわたって万引きをして、警察の網にかかりにくくするなど、頭を使って犯行に及ぶ者が増えています。 それと、少年の万引きも増えています。親の経済力が低下したからだと思いますが、お小遣いが減ったというのが直接の理由。でも、親が身柄引き受けに来ないとか、関係が希薄なことも背景にあります。ひどいのになると、10代で戸籍を抜かれていて、親に連絡しても「もう関係ないから」と言ってくることもあるんです。  *  *  *  万引きの実態は、一般の人が想像する以上に多様で深刻だ。高齢者や外国人グループ、さらにはセルフレジを悪用する巧妙な犯行まで、時代の変化に合わせて形を変えている。しかし伊東さんが語る「裏側」は、これだけでは終わらない。  次回は、内部の従業員による犯行や、身の危険に直面した体験など、普段はなかなか知り得ないエピソードを掘り下げていく。 取材・文/鈴木拓也 【伊東ゆう】 1971年、東京生まれ。万引きGメンを主業としながら、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)などの監修、「店内声かけマニュアル」(香川県警)の企画制作などにも尽力。テレビ番組の出演多数。著書に『万引き老人』(双葉社)、『万引き 犯人像からみえる社会の陰』(青弓社)、『出所飯』(GANMA!)などがある。 X:@u_ito
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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