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「冷蔵庫の中みたい」体感マイナス10℃の冷感アイスポンチョ。『令和の虎』発の熱中症対策アイテムが生まれた背景

口コミで広がる独自の使い方も!

――これだけの記録的ヒットとなると、発売後の反響も大きいのではないでしょうか? 安藤:はい、ありがたいことに、たくさんいただいています。1枚買った方が気に入って、高齢のご両親のためにさらに追加で買ってくださったり、SNSのレビューを見た方が「本当にいいなら買おう」と購入してくださったり、口コミでどんどん広がっています。  また、個人だけでなく、団体からのまとまった注文も増えていますね。例えばプロ野球の球団やJリーグのクラブ、高校野球のチームです。スタンドで応援する部員や応援団のために導入してくれています。  ポンチョは羽織ると目立つので、例えば球場がチームカラーで染まれば応援グッズとしても一体感が出ますし、熱中症対策としての実用性とエンターテインメント性を両立できる点も評価していただいています。  これから増える夏フェスやバーベキューなどでも活躍しそうです。また、ポンチョとして羽織るのではなく、小さくたたんでタオルのようにして首に巻くのもいいと思います。 ――当初は想定していなかったような、お客さまからの声も届いているそうですね。 安藤:はい。特に「なるほど」と思ったのが、ベビーカーでの使い方です。濡らしたポンチョをベビーカーの日除けのようにかけると、ベビーカーの中がまるでエアコンが効いているかのように涼しくなって、お子さんがとても喜んでいるそうです。  ほかにも、暑さに弱い大型犬にかけたら、いつもは5分でバテてしまう散歩が30分できた、という声もいただきました。お客様から使い方を提案していただいている状況で、今度、「アイデア大賞」でもやろうかと話しているくらいです。

「アパレル×テクノロジー=アパテック」で機能性衣料を届けたい

――今後の展開はどのようにお考えですか? 安藤:まずはこの夏、日本でしっかりと供給体制を整え、熱中症に苦しむ方々にお届けしたいと考えています。そして日本の夏が過ぎたら、1年中暑い東南アジアや、日本が冬の時期に夏を迎えるオーストラリアなど南半球への展開を考えています。  私が見る限り、東南アジアをはじめ海外ではまだこういった商品は普及していないので、大きなチャンスがあると思っています。 ――長期的なビジョンについてはいかがでしょうか? 安藤:我々は「アパレル×テクノロジー」で、これからの時代を切り拓く“アパテック企業”を目指しています。  この数年、「着るだけで疲れが取れるリカバリーウェア」が流行っていますよね。今回は「冷感」機能ですが、例えば「着るだけでパワーが出る」「着るだけでよく眠れる」「着るだけでストレスが軽減される」など、アパレルにテクノロジーを掛け合わせた機能性の高いアパレル商品を開発していきます。  プロスポーツ選手やアスリート向けに開発された高い技術を、一般の方々が日常で使えるように改良して届けていきたいですね。この“アパテック”という領域で世界を席巻したいと考えています。 ――壮大なビジョンですね。最後に、「冷感アイスポンチョ」を通じて実現したい世界観を教えてください。 安藤:我々は「冷感アイスポンチョ」を単に涼しいグッズとしてではなく、「熱中症から命を守る」ためのアイテムとして捉えています。また、紫外線対策もばっちりで、UVカット率が90~99%となっています。  来年、再来年には、子どもたちの通学路や会社員の通勤時、そのほかさまざまな方に日傘の代わりにこのポンチョを着ているのが当たり前の風景になる。そんな世界観を作っていきたいですね。究極の目標は、日傘をこの世からなくして、皆さんをポンチョにすることです(笑)。 <取材・文/横山 薫(扶桑社)>
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