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「客がホストを脅すかも」改正風営法はホストクラブをどう変えた?“規制された色恋営業”を弁護士が解説

性風俗店からのスカウトバックは全面禁止に

――あと、性風俗店からスカウトへのスカウトバック(紹介した女の子が稼いだお金の一部を、スカウトに還元するシステム)も、今回の改正風営法で規制されました。これはスカウトそのものを規制するのが目的なのでしょうか。 若林:それは間違いないです。スカウトバックは反社会的勢力の資金源になる問題や、スカウト会社自体が「トクリュウ」化している問題がありますので。 ただ、スカウトだけでなく、風俗店に女性を紹介して謝礼を受け取ったら、全員が刑事罰の対象になる点に注意が必要です。 ホストが売掛金を払えないお客さんを風俗店に紹介する、または一般人が友人を風俗店に紹介する、どちらも謝礼を支払った時点でアウトです。

メンズエステ罰則強化の影響も

――あと、メンズエステ自体が規制される、と聞きました。 若林:メンズエステ自体が、と言うか、性的なサービスをこっそりおこなっているメンズエステ、ですね。 そもそも、性的サービスをおこなっているメンズエステは以前から規制対象なんですよ。ですから正確には、罰則が強化されたってことです。 ――そうか、もともと風俗店として認可されているわけじゃないので、違法なんですね。じゃあ、お客さんとして行くのは避けたほうがいいですか? 若林:規制強化でお客さんが捕まるわけじゃないんですけど、別の危険がありますね。施術中にお客さんを誘惑して、触ったら「お触り禁止だ、不同意わいせつ罪だぞ。警察に言われたくなければ金を払え」と脅す、美人局を目的にしている違法メンズエステの相談も増えてきているんです。そういう点では、お客さん側も注意が必要でしょうね。 ――しかし、こうやって今回いろいろと説明していただいて、法律に関してはちゃんと専門家に聞かないと誤解したままになってしまう部分が多いんだな、と改めて感じました。 若林:はい。実際、風営法の改正や広告の規制に関しては、ホスト業界にとっては重要な問題ですので。 私の事務所にも経営者の方が相談に来たり、大手グループが幹部や各店の責任者を集めてセミナーを開催して、講師を依頼されたりすることも増えました。そうやって、ナイトワーク業界も自衛をしなければならないのは間違いないですね。 ――ナイトワーク業界も、大変ですね。 若林:とくに今回の改正では、ホストは「女の子から大金を騙し取って、立ちんぼや風俗で働かせる悪い奴」という見方をされてしまっています。でも実際には、もともとしっかりと節度を持って、お客さんを楽しませるために真面目に営業しているお店も多いんですよ。 そういうお店のためにも、今回の風営法の改正でナイトワーク業界全体に「しっかり法律について学んで、問題ない経営をしなければならない」と周知されたのは、良いことだと思います。 <取材・文・撮影/蒼樹リュウスケ>
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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