エンタメ

業界人が語る「見たい/見たくない」夏ドラマ7選。「マンネリ化をしていると言わざるを得ない」作品も

“終活”をコミカルかつ丁寧に描く『ひとりでしにたい』

続いて、制作会社でキャスティングなどにも関わる40代女性プロデューサー・B氏にもコメントをもらった。 「6月末から放送している綾瀬はるかさん主演の『ひとりでしにたい』(NHK、土曜午後10時~)は楽しく見ています。 一人暮らしを謳歌していた綾瀬はるかさん演じる鳴海が伯母の孤独死をきっかけに“終活”について真剣に考えていく新感覚ドラマ。重いテーマを扱いながらも、内容はテンポ感のあるコメディタッチのストーリーで非常に見やすい。 綾瀬さんの振り切ったオーバーな演技や多彩な表情の変化は素直に笑えますし、要所では孤独死や介護の恐怖や不安、婚活の焦りなどを丁寧に描いており、そのバランスが完璧だと思います」 民放では描きづらいテーマを独自の切り口で展開するNHKらしい同作は、ドラマの歴史に残る作品になりそうだ。

新鮮さを感じないホームコメディ『こんばんは、朝山家です。』

こんばんは、朝山家です。そんなB氏が、見たくないドラマとして挙げたのは人気脚本家によるドラマだ。 「見たくないと思ったドラマは、中村アンさんと小澤征悦さんが主演を務める『こんばんは、朝山家です。』(テレビ朝日系、日曜午後10時15分~)です。 内容としては、小澤征悦さん演じる売れっ子脚本家の夫・賢太、中村アンさん演じる妻の朝子がケンカをしながらも家族愛を深めていくといったホームコメディ。 朝ドラ『ブギウギ』(NHK)を手掛けた脚本家・足立紳さんらしい生き生きとしたセリフやほっこりとする展開は見事で、中村アンさんのブチギレ演技も見ごたえがあるのですが、問題はストーリーかと……。 今年の1月クールで放送していた『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪・テレビ東京系)と酷似しているんです。 というのも脚本が同じ足立紳さんで、本作が売れっ子脚本家になってからの世界を描いていますが、『それでも~』は売れない脚本家時代が舞台に。 ただし、夫婦間のリアルなセリフ回しや子供たちとの関係性がほぼ同じで、続編かと思ってしまうほど新鮮さを感じなかった。局や制作会社が違うなかで、どうして同様の作品を作ったのかが疑問です。 臨場感ある手持ちカメラでの撮影など、演出へのこだわりを感じる作品だけに、ストーリーが残念でなりません」 飽和状態のドラマ業界で似たような内容の作品が乱立している現状があることは確かだが、同じ脚本家による類似作品が放送されていることに、業界人として納得がいかなかったようだ。
次のページ
個性的なキャラと新しい切り口で学校問題に迫る意欲作
1
2
3
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

記事一覧へ
SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。