恋愛・結婚

令和の恋愛観に“ヤラハタ世代”が危機感を持っているワケ。「“恋愛しない人”は尊重されるようになったけど…」

かつて恋愛は“必修科目”だったが現在は“選択科目”になった

 しかし、時代は変わりました。  ひとつの限定された価値観が圧倒的な主流で、“普通”・“当たり前”としてまかりとおっていた時代は終わり、現代は「価値観の多様性」が重んじられています。  かつての恋愛は“恋愛至上主義”の蔓延によって“必修科目”でしたが、いまは“選択科目”に変わったのです。  恋愛を“する”も“しない”も本人の自由。どちらの価値観も尊重される。  恋愛しているほうが“上”ではないし、していないほうが“下”ということもない。  恋人がいないことや性経験がないことをイジったり嘲笑したりすることは御法度。  恋愛にまつわる常識はこのような認識に変遷したのです。  その結果、かつては「ヤラハタ」という強迫観念に飲み込まれて、なかば強引に恋愛をせざるをえなかった層が現代ではいなくなり、恋活を無理強いされることもなくなりました。

「恋愛しなきゃ!」「モテたい!」はダサくてみっともないのか?

 当然ながらいまは恋愛に積極的な人口は減少。特に若い世代におけるその割合はだいぶ減っています。  ただ、いまは過渡期でもあり、まだ恋愛についての認識は変遷しつつあるのです。  一昔前までは、恋愛していない人や性経験がない人が揶揄されていたことへのカウンターのように、いまは「恋愛しなきゃ!」「モテたい!」と必死になっている人を、「ダサい」「みっともない」「恥ずかしい」とする空気感が浸透しつつある気がします。  それが「もう“恋愛”は古い」という時代になっているという由縁。  ……なのですが、筆者が今回、みなさんに一番伝えたいことは次の提言です。 「恋愛しなきゃ!」「とにかくモテたい!」と恋愛に躍起になっている人に呆れたような態度を見せたり、恋愛で感情が搔き乱されてアンコントロールになっている人に冷めた視線を送ったりすることは、それはそれで「価値観の多様性」に不寛容ではないでしょうか?

恋愛に必死になりたい人が、恥ずかしがることのない空気感に

 とにかく恋人がほしいと必死になっている人、とにかくモテたいと躍起になっている人の価値観を、「ダサい」「みっともない」「恥ずかしい」と切り捨てずに、肯定してあげてほしいのです。  恋愛に一生懸命になりたい人が、恥ずかしがることも躊躇することもなく、恋に没頭できるような空気感が世間に浸透していくことを願っています。 <文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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