ライフ

「性犯罪事件の被害者」になった24歳女性が語る壮絶な半生。「うつ病は甘え」と思っていたことに後悔も

グレた中学時代、性犯罪の被害に

躁鬱のゆゆさん――中学時代、全国紙が報じるような性犯罪の被害に遭われたとい伺いました。 ゆゆ:事実です。実はそのことも、私の浅はかな“戦略”が招いたのですが……。というのは、中学校からは、別の小学校から上がってくる子たちがいます。その子たちに馬鹿にされないようにするために、グレる道を選んだんです。グレるためには、グレた仲間が必要です。その仲間が、当時出会い系サイトをやっていました。岡山県は田舎ですから、中学生には“足”がありません。でも出会い系サイトなら、少しの見返りで車を出してくれる大人たちがたくさんいます。そこで、徐々にエスカレートしていきました。 ――差し支えなければ、事件について伺ってもよろしいでしょうか。 ゆゆ:中3に進学する少し前の時期だったと思います。いつものように出会い系サイトで出会った男性と話をしていました。男性は、「実は自分は芸能界にパイプがある」という趣旨のことを言っていたと思います。当時、閉塞感のある田舎にいることを窮屈に感じていたこともあって、「芸能界」という言葉は非常に魅力的に思えました。  実際に会ってみると、その男性はお世辞にも容姿に恵まれているとはいえず、「芸能界」の威光がなければ中学生と性行為などできないだろうなと瞬時にわかりました。山奥に停めた車の中で羽交い締めにされて、性行為を強要されました。続けざまに男性は、「俺はすでに人を数人殺している」とも言いました。助けを呼んでも誰も来ないであろう場所で、ガタイのいい男性が発するその言葉は、何も知らなかった私を怯えさせるには十分でしたね。のちに男性は強姦罪で逮捕されています。

コンプレックスを解消するべく、夜職で働くことに

――その後、夜間高校を卒業して夜職で働いたそうですね。 ゆゆ:はい。児童自立支援施設にいる時間は、私にとって人生の転換点のひとつでした。先生たちは、本当に児童のことを真摯に考えてくれていて、これまで満たされなかった心が徐々に満ちていくのを感じました。性犯罪は許されることではないものの、他人に流されやすい私自身が招いたと気づきました。  そこで、夜間高校は、真面目な生徒が集まると評判のところに、片道1時間をかけて通うことにしました。もちろん、学費も自分で稼ぐため、朝から昼はコンビニでバイトをして、眠い目をこすりながら通学です。  高校を出て保育士資格を取ろうと思ったのですが、それよりも、まず大きなお金を手に入れようと考えて、夜職に転じました。目や鼻の整形費用は100万円ほど、同級生から「眉毛が両津勘吉」「目が小さい」と言われてきた往年のコンプレックスとさよならができると思ったんです。
次のページ
「鼻、前のほうがよかったよ」と言われて…
1
2
3
4
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
記事一覧へ
SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】