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「性犯罪事件の被害者」になった24歳女性が語る壮絶な半生。「うつ病は甘え」と思っていたことに後悔も

「鼻、前のほうがよかったよ」と言われて…

――「思ったんです」というのは? ゆゆ:美容整形をすると、ダウンタイムといって、直後は審美性が崩れて、そのあとに理想通りになるんです。整形直後にキャバクラに出勤すると、キャストの子から「鼻、前のほうがよかったよ」と言われてしまって。今なら「いやダウンタイムやろがい」って返せるんですが、当時は本気で落ち込んでしまって。  そういうことも、すべて私が“他人軸”で生きているからだと思うんですよね。他人がどう思うか、どう反応するか、を常に考えてしまって、それが価値基準になっているんです。そもそも夜職に就いたのも、「若さしか売るものがない」と焦った結果です。もっと「自分がどうしたいか」を中心に考えるべきだったと今は思います。 ――心を病むきっかけになってしまうわけですね。 ゆゆ:もちろん、うつ病を発症した原因は複合的なので、そのエピソードはきっかけでしかありません。自分がうつ病になったこともわからずに、出勤をし続けました。キャストの子に「おかしいから病院へ行って」と言われて、ようやく現実を受け入れることができたんです。

「うつ病は甘え」だと思っていたが…

――心を病む前と今で、変化したことはありますか。 ゆゆ:これまでも、私の周囲にはうつ病の子がいました。「身体が動かない」と言っていて、それを当時の私は「そんなわけあるかい」と思っていました。お恥ずかしながら、「うつ病は甘え」だと思っていたんです。けれども自分が実際に罹患してみて、うつ病は脳の構造異常だとわかるし、甘えだなんてどうしてそんなことを思えたんだろうと無知でいたことを後悔すらします。 ――ご自身では他人の価値基準で行動してしまうという点、生育歴はどのように影響していると思いますか。 ゆゆ:「ヨソ様にどう思われるか」「お父さんには怒られないか」ということを気にしながら暮らした時間は、今思えば「私らしく」の対極にいたと思います。もともとの私はどちらかといえばそそかしくて注意力がなく、でも行動力はあっていろんな人と話すのも好きなはずだったんです。自分の武器を制限されたところで伸びやかに過ごせなかったからこそ、少し回り道をしてしまったのかなと思います。
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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