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「サンマルクカフェ」大量閉店で“店舗3割減”も…業績は急改善。克服した“最大の弱点”とは

ターゲットが良く似ていた「主力2業態」

 サンマルクの最大の弱点は商業施設に偏重していたことでした。  事業はカフェとレストランの大きく2つに分かれており、主力はカフェが「サンマルクカフェ」、レストランは「生麺専門鎌倉パスタ」です。  2019年3月期のカフェの売上高は313億円、レストランが383億円でした。売上が分散されているように見えますが、主力2業態ともに商業施設が中心であり、利用シーンは異なるものの、ターゲットもよく似ていました。  2025年3月期のカフェの売上高は267億円、レストランは441億円。カフェの比率が下がり、レストランが膨らんでいます。ポイントとなるのはレストランの内訳。実は2019年3月末と2025年3月末で「生麺専門鎌倉パスタ」の店舗数は207と、店舗数そのものはまったく変わっていません。

外国人観光客が「9割を占める」店舗も

 レストラン事業の売上を押し上げているのが買収した牛カツ業態。「牛カツ京都勝牛」と「牛かつもと村」です。2社の買収前の売上は合計でおよそ140億円。増収はこの買収効果が働きました。牛カツ業態は商業施設にも出店しているものの、繁華街などの独立した店舗が中心。これで、商業施設偏重問題をいっきに解消したのです。  そして何より違うのがターゲット。「牛カツ京都勝牛」は店舗によっては外国人観光客が9割を占めるといいます。  Instagramで「#gyukatsu」と入力すると、サンマルクの傘下にある牛カツ業態の投稿で溢れています。M&Aによってターゲットをずらすことにも成功したのです。  ターゲットが被ると顧客の食い合いが起こるために出店のコントロールがしづらくなりますが、「生麺専門鎌倉パスタ」と牛カツ業態には明確な差があります。不採算店舗の業態転換もできるため、出店戦略を柔軟に練ることもできるのです。  これは経営計画には盛り込まれていませんが、牛カツ業態は将来的に海外進出も視野に入ってくるのではないでしょうか。SNSを見ると、海外の観光客の満足度が高いのは明らかだからです。  海外進出に成功すれば、エリアも分散できるというメリットが生まれます。
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ファミレス、天ぷら、韓国料理…新業態が続々と
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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