ニュース

「子どもたちの人権は後回しだった」元教師が選択した“フリーランス教員”という働き方。「報酬」も学校と交渉して決められる

正規教員の何倍も稼いでいるわけではないが…

 フリーランス教員としての木野さんの職場は、いまのところ私立だけである。非常勤の報酬がきっちり固定されてしまっている公立では、交渉の余地がないからだ。フリーランス教員など多様な働き方を受け入れられない公立は、ますます教員不足に悩まされることになるかもしれない。それが質の差になっていく可能性すらある。  正規教員の何倍も稼いでいるわけではない。共稼ぎだからやれているともいえる。しかし、木野さんは家事を楽しんでいるし家族を大事にしている。そしてフリーランス教員として子どもたちと接し、教育に携わる生活も楽しんでいる。  ブラックといわれる教員という職場で失われているのは、この「楽しむ」ことである。多くの精神疾患に休職教員をだしているのも、そこに要因のひとつがある。楽しむことを実現している木野さんのようなフリーランス教員という生き方は、これからの教員の働き方の選択肢になっていくかもしれない。 <取材・文/前屋毅> 【木野雄介(きの ゆうすけ)】 1980年、横浜市生まれ。中央大学文学部史学科日本史専攻卒業。スキーインストラクター、国内企業、海外企業勤務後に私立の中高一貫校に正規教員として採用される。そこを辞めて現在は、主夫件フリーランス教員。
1954年、鹿児島県生まれ。法政大学卒業。ジャーナリストの故・立花隆氏、田原総一朗氏のスタッフ、『週刊ポスト』記者を経てフリーランスに。流通、金融、自動車などの企業取材がメインだったが、最近は教育関連の記事を書くことが多い。日本経済が立ち直るためにも、教育改革が不可欠と考えている。著書に『教師をやめる』(学事出版)、『疑問だらけの幼保無償化』(扶桑社新書)、『学校の面白いを歩いてみた。』(エッセンシャル出版社)などがある。
1
2
3
4
SPA!編集部が「人生後半を賢く楽しく生きる」をテーマに厳選した記事をメルマガ会員限定で毎週金曜日にメールでお届けします。仕事・お金・性・人間関係…人生を豊かにする秘訣が見つかります。無料・10秒で完了です。
無料でメルマガ登録する⇒⇒
※登録後、メール認証が必要です。受信した認証メールをクリックして、登録を完了させてください。
※認証メールが届かない場合、迷惑メールに入っているか、メールアドレスが間違っている可能性があります。再度ご登録ください。
【関連キーワードから記事を探す】