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セ・リーグ「DH制」導入で“MLBに追随”の動き加速…3年前“両リーグDH導入”でMLBにもたらした劇的変化とは

世界基準へ移行するNPBの“スピード改革”

 日本ではバッテリー間の配球や監督の次の一手を読む“考える野球(シンキングベースボール)”が重視されてきた歴史がある。  しかし、今のメジャーの試合とNPBの試合を比べると、スピード感は全く別物だ。今後、日本でも“スピーディーで力と力がぶつかり合うベースボール”へと変貌を遂げていかざるを得ないだろう。  間合いを大事にする“野球”からメジャー流“ベースボール”へのスタイルチェンジに、一部のファンは嫌悪感を示すかもしれない。それでも、やはり新たなファン獲得のためにはプレーのテンポアップや延長での早期決着による試合時間の短縮は必須。メジャーのように1試合あたり30分短縮することができれば、平日の試合開始を会社員にはより優しい午後6時30分にするなどのメリットも生まれるだろう。  国際大会を見ても、DH制とタイブレークはもちろん、2026年度のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、ピッチクロックも採用される見通し。さまざまなカテゴリーの侍ジャパンが、アメリカをはじめとした世界の強豪国と対等に戦うためには、世界基準のルールに沿っていくしかない。

メジャーに学ぶ「NPB未導入ルール」

 実際にNPBはメジャーリーグのルールを追随してきた歴史があり、ここ数年は遅れていたが、今後はその流れを踏襲していくはずだ。  例えば、あまり日本では議論にはならないが、ベースのサイズ拡大や、牽制球の回数制限など、メジャーにあってNPBにないルールはまだ多い。  いずれもここ数年の間にメジャーが取り入れた新たなルールだが、ベースの大型化は盗塁成功率を高め、試合をよりスピーディーにする効果があった。牽制球の回数制限も同様で、むしろ今までナゼ無制限だったのかと思わせるほど、試合のスピードアップに貢献している。  NPBでは、球団数を拡大する議論も行われており、新たなファンの獲得は至上命題。今よりエキサイティングな試合が増えるならどんどん新しいルールを取り入れるべきだろう。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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