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Supremeにハマり借金300万円…“店員ものまね”でバズった芸人が語る「極貧生活から月収3桁万円を超えるまで」

手放して後悔した貴重なアイテム

——手放して後悔したこともありますか? 宮戸:これまでで一番お気に入りのアイテムだったのが、大友克洋先生のSF漫画『AKIRA』とSupremeのコラボジャケット。僕はアニメやゲーム、漫画とかサブカルチャーがめちゃくちゃ好きで、『AKIRA』はとくに学生の頃に読んで、のめり込んだ漫画です。
AKIRAコラボ商品

AKIRAコラボ商品を着用する宮戸フィルムさん

今考えると、なんで手放したんだろうと思うのですが、水道・電気・ガスが止められ、貯金が残り2千円しかない状況で、翌日までに3万円振り込まないと裁判所に行くような状況に追い詰められて……。もう借入限度額まで借りてブラックリストにも載ってしまい、これ以上借りることもできなくなっていたので、そのときは「一旦お別れ、ごめんね」という気持ちで古着屋に売りました。
AKIRAコラボ商品

「一旦お別れ」という想いで売ったものの…

——切ないですね。 宮戸:6万円で売れて、なんとか生き延びることはできました。今も買い戻そうと探しているのですが、もう市場に出回っておらず、いくらお金を出しても買えないアイテムになっちゃって、本当に後悔してます。

YouTubeの収益も、Supremeに消える

——SNSで人気が出たあと、生活はどのように変わりましたか。 宮戸:現在の主な収入源はYouTubeで、バイトもせずに、Supremeの好きなアイテムをある程度買えるぐらいの収入になりました。でも、給料日前に全財産が2万円とかのときも全然あります。月に100万円ほど入ってくることもありますが、結局、手元にお金があるとSupremeに使ってしまうんですよね。 やっぱりSupremeのおかげでバズったので、感謝の気持ちがあります。だから、Supreme店員のものまねで稼いだお金はSupremeに還元したいという思いがある……という言い訳をして、めっちゃ買っちゃってますね。 ——借金はもうないんですか? 宮戸:借金はあえて残してます。SNSやYouTubeで知名度が少しずつ上がり、声をかけていただくこともあるんですが、お笑いコンビとしてはネタでバーンと出てないんで。だから、お笑い芸人として成功するまでは、借金があったほうが頑張る原動力になると思うんです。キングオブコント決勝に出場したときのVTRで「借金数百万を抱えながら頑張ってきました」みたいなストーリーみたいなのがあると、芸人としてもかっこいいですよね。  *  *  *  極貧生活を送りながらも、Supremeへの情熱を失わずに突き進んできた宮戸フィルムさん。借金を抱えながらも、自分の芸人としての存在意義を見いだしてきた彼が、どのようにして“Supreme店員ものまね”で脚光を浴びたのか。そして、愛するブランドを笑いの題材にすることへの葛藤とは——。  その舞台裏を次回、後編で語ってもらう。 取材・文/福永太郎
1988年東京生まれ。ライター・編集者。俳優、スポーツ選手、芸人などの著名人から、メーカー担当者や経営者まで幅広くインタビューを担当。家電専門メディアにてレビュー記事執筆も手がける。
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