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喉に刺青を入れ、頭にはシリコンを注入して“ツノを生やした”28歳女性が語る、意外な過去「ずっといじめられてきた人生」

自分の居場所を壊される感覚に

 せいらちん。さんが不登校になったことをきっかけとして、あるとき家庭内に亀裂が走った。 「私がいつまでも学校へ行かないことに業を煮やした父が、私の身体を掴んで外に引きずり出そうとしたんです。必死で抵抗して、その場で大喧嘩になりました。自分の居場所は家のなかにしかなかったのに、無理やりそれが壊されそうになったことに非常に強い恐怖感を覚えました。トラウマだと思います」

高校進学も、一週間で不登校に

せいらちん。 この事件以来、せいらちん。さんは父親との同居を拒絶した。ちょうど父親の事業が失敗した時期にも重なり、県外に移住する予定があったことから、父親だけが家族と離れて暮らすことになったという。 「母も板挟みで、つらい立場だったと思います。いじめのことを知っているのは母だけだったんです。というのは、父に知られれば性格上必ず学校へ乗り込んでいくので、相談すらできなかったんだと思います」  その後、高校に進学するが、中学時代のいじめの主犯格と同じクラスになり、一週間で不登校になった。高校だけは卒業してほしいと願う両親と、進学したい専門学校があったせいらちん。さん、両者が折り合う着地点として、通信制高校転入があった。無事に卒業し、念願だった服飾の専門学校に進学する。 「自分がやりたいファッションと、周囲の目指すところがズレているという問題はありました。友人関係も、最初は仲の良い子もたくさんいたのですが、あるときを境にそれが崩れました。当時、私は地下アイドルのような活動をしていたのですが、サイトの予約フォームに『学校をやめろ』という趣旨の書き込みが毎日されるようになって……。誰が書いているかわからないから、疑心暗鬼になりますよね。誰のことも信じられなくなりました」  1年間は耐えて通ったが、2年目で精神に支障を来して退学した。しばらくはぶらぶらする生活。東京で何もしない娘をみかねた両親に連れ戻された。 「仕送りもいただいていたので当然なのですが、実家で暮らすのはきつかったですね。父の会社でアルバイトとして雇ってもらっていましたが、母は過干渉なのでどこにでもついて来るし、両親は毎日喧嘩しているし……。自分ひとりの時間がもてないのは気が滅入りました」
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刺青を入れたのち、ツノを生やした
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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