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ドジャース「救援陣崩壊」で首位陥落…「チームが勝つためなら」大谷翔平“守護神プラン”発動の可能性も

データから見える「フォーシーム威力の低下」

 13日のエンゼルス戦でも、50球を過ぎたあたりから急激にフォーシームの威力が落ちていた。この試合で復帰後最多となる80球を投げた大谷。フォーシームの球速と、1分あたりのボールの回転数をイニングごとに並べると以下の通りだった。 ・大谷翔平、8月13日エンゼルス戦のイニング別フォーシーム平均球速と回転数(RPM) 1回:157.4キロ/2506 2回:158.8キロ/2360 3回:158.0キロ/2316 4回:159.5キロ/2452 5回:157.8キロ/2321  上記の数値からわかるように、この日の大谷はフォーシームの球速が4回にピークを迎え、5回に2キロ近く下がっていた。ただ1回から5回まで、その波は比較的緩やかだったといえるだろう。

短いイニングで真価発揮の可能性

 一方で、投球の質を評価するうえで重要となる「ボールの回転数」は初回がピーク。一般的に優秀とされる2500を上回っていたが、2回以降は4回を除きいずれも2300台に低下。フォーシームに球速ほどの伸びは感じられなかった。  実は前回登板までは、これとは逆にイニングを追うごとに回転数が上昇していた。 ・大谷翔平、前回(8月6日カージナルス戦)までのイニング別フォーシーム平均球速と回転数(RPM) 1回:158.0キロ/2400 2回:158.0キロ/2448 3回:160.1キロ/2489 4回:159.5キロ/2540  前回登板まで最長が4イニングだった大谷。球数も限られていたためか、回転数はイニングを追うごとに増えていた。しかし、5回を投げ切ることを目標にしていた14日のエンゼルス戦は、結果的に球威が落ちていた。  今の大谷は5~6イニングを投げるより短いイニングの方がより真価を発揮できるのではないだろうか。  本来ならロバーツ監督は、ワールドシリーズの最後の最後に大谷の抑え起用を思い描いていたかもしれない。しかし、ドジャース救援陣に復調の気配が全く見えない今、そのプランを少し前倒しすることも考え始めているはずだ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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