「産んで後悔している」母親からの暴力、社長からの性被害…壮絶な人生を歩んだ31歳女性が信じるもの
音楽は「虐待と縁のない人」も楽しめるからこそ…
音楽と虐待サバイバー。その関係性について、希音さんは何を思うのか。
「ライブハウスでいろんなミュージシャンと話をしていると、実は家に帰りたくない事情があるとか、過去に虐待の記憶を残している、という子は多かったんです。みんな、音楽でその傷を癒やしているのだと知りました。もちろん音楽は誰にも開かれていて、虐待と縁のない人も楽しめるものです。
だからこそ、虐待をされた過去を持ちつつ、今必死に生きている人たちがいることを音楽を通じて伝えたいと思っています。音楽は表現方法の1つですが、同時に、私たちのような存在を周知するものにもなるはずです。そしてできれば、音楽の力で困っている人たちへの支援や医療につなげられればと思っています」
=====
過去の記憶に苛まされながら、希音さんは現在も苦しむ人たちのために奏でる。虐待に苦しむ人たちを温かい音が包み込むコミュニティが作られますように。そんな彼女の願いが、問題の当事者を超えた場所まで届くといい。
<取材・文/ 黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています




