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あおり運転してきた“黒いアルファード”の運転手が逮捕されるまで。「決定的な証拠」になったドラレコの映像

出口でホッとしたのも束の間、まさかの事態に

ようやく三軒茶屋出口に差しかかった堀口さん。ウィンカーを出して右に進路を取り、高速を下りました。内心「これで助かった」と胸を撫でおろした矢先、ルームミラーをのぞくと、信じられない光景が映っていたといいます。 「さっきの車が、ずっと後ろにいたんです。しかも出口まで追ってきてるなんて思いませんでした。ゾッとしました」 黒のアルファード。車体は異様なほどピカピカに磨かれ、フロントグリルには金色の装飾が施されていたといいます。そして、赤信号で停止した瞬間、その車の運転手がドアを開けてこちらに歩み寄ってきたといいます。 「中年の男性で、サングラスをしていて、ものすごく怖い顔でした。『てめぇ、なにノロノロ走ってんだ!けんか売ってんのかよ!』って叫びながら、僕の車の窓を叩き始めて…。もう、声も出ませんでした」 車内に響く怒号と振動。堀口さんは震えながらシートに張りついていたといいますが、幸運にもタイミングよく信号が青に。反射的にアクセルを踏み込み、その場を振り払うように走り出しました。

無我夢中で警察に被害届を提出

「そのまま一気に世田谷警察署まで走りました。もう、どこでもいいから助けてほしかった」 交番に駆け込むと、警察官はすぐに事情を聞き取り、ドライブレコーダーの映像を確認。煽り運転と暴言行為に対して、正式な被害届が受理されました。 数週間後、警察から一報が入り、例のアルファードの運転手が特定・検挙されたとのこと。 「常習的なトラブルメーカーだったみたいです。あの映像が決め手になったと聞いて、ほんの少しだけ救われた気がしました」と堀口さん。 それでも、精神的なダメージは小さくありませんでした。あの瞬間の恐怖は今も鮮明に焼き付いているといいます。 「あの出口を見るだけで、心拍数が上がってしまうんです。だからもう、今後は渋谷出口で下りるようにします。多少遠回りでも、あの場所は通りたくない」 初心者が一歩踏み出したばかりの道で味わった、予期せぬ悪夢でした。 <TEXT/八木正規>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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