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収入は月8万5000円の母の年金だけ…「会社員経験もない」20年以上を介護に費やした50歳男性が陥った貧困。自分の食費は月2000円

介護に縛られた日々が始まる

[貧困介護]の現実

一日で唯一息抜きができる20時からの2時間はテレビの前に座って過ごす。「寝たらこの時間が終わっちゃいますから」

父が再び倒れ、右半身不随になったことで以前に増して介助が必要な状態になり、介護疲れで心身ともに限界に達した母が、認知症を発症。徘徊も始まり、ほかに頼れる親戚もなかった岩佐さんが親2人を一人で抱えるという、介護に縛られた日々が始まった。 「借金こそなかったものの、祖母にも父にも貯蓄はなく、年金だけではとても足りません。父の入院中にスポットバイトをしていましたが、安定には程遠かった。母は堅実な性格で貯蓄が1200万円ほどあったのですが、それも介護負担を軽減するために祖母を3年ほど施設に預けたことですべて消えました。 一昨年に他界した父は施設を拒んだので自宅介護を貫きましたが、それでも計800万円はかかっています。将来が不安で25歳から貯めた僕の貯金も、底を突きました。介護は終わりの見えない闘い。長生きは喜ばしいけど、元気でなければ出費ばかりが増えます」

「父が亡くなって正直ホッとしました」

それまでコツコツ貯金した苦労を嘲笑うかのように介護はすべてをかっさらっていく。そればかりか昭和を象徴する“亭主関白”な父の言動は岩佐さんの精神をもすり減らしていったという。 「お前が生活できているのは俺の年金のおかげだなどと、毎日、罵られて介護うつになりました。見かねた介護士が嫌がる父を説得し、デイサービスに通わせてくれましたが、もし母が先に亡くなっていたら、父の介護を放棄していたでしょうね。父が亡くなって正直ホッとしました」
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社会から孤立しやすい問題も…
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