24歳の若き創業者が手がける“銭湯風”施設、95℃の室温とまろやかな水風呂、8mの吹き抜けで開放感に包まれる【ミスSPA!2024 吉瀬結/ベストサウナvol.62】
週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2024」たちによる、連載「ベストサウナ」。第62回は『しずの湯』をレポートする。
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小田急相模原駅から徒歩12分。閑静な住宅街の一角に、今年2月「しずの湯」がオープンした。もとは座間市に唯一残る銭湯「亀の湯」として、長く親しまれていたが、昨年5月に惜しまれつつ廃業。一度はシャッターを下ろしたこの地に新たな息吹を吹き込んだのは、24歳の若き創業者だった。
株式会社yueの代表・大澤秀征氏は、大学で建築を学びながら、サウナカーで全国を巡り、これまでに都内サウナ施設の立ち上げ業務に従事してきたという。そんな彼が初めて手がけた直営施設が、ここ「しずの湯」なのだ。

大きく変わった点は、男性専用施設(レディースデーは、SNSで要確認)にすることで、約22人収容の大型サウナ室を実現したこと。大浴場は岩手県の景勝地「浄土ヶ浜」をモチーフに、白、青、緑のタイルで静けさに包まれた風景を表現しており、天井高8mの吹き抜けがもたらすこの開放感は、ほかではなかなかない。
肝心のサウナ室は、国産スギ材のルーバーが折り重なる意匠が美しく、SAWO社製のオートロウリュ付きストーブ「Aries ROUND」を2基導入。室温は95℃前後に保たれており、天井が低めかつ、3段目の上部に凹みをつけることで20分おきのオートロウリュの熱が、より強く感じられる工夫も見事だ。


相模原・座間地域のまろやかな井戸水を水風呂に使用し、チラーの併用で、常に、約15℃の気持ちいい水温で提供している。そのまま浴場内に設置されたインフィニティチェアに身を委ねれば、高い天井を見上げて体が沈み込む。目を閉じると、静けさの中に、カランの音が心地よく響きわたり、まさに銭湯の風情が感じられた。
館内はキャッシュレス対応で、タオルやアメニティも完備。仕事帰りにふらりと立ち寄れる日常性こそが、この場所の本質だろう。スタッフによるアウフグースも不定期で開催されているが、「しずの湯」が目指すのは、イベント性よりも生活の延長線上にあるサウナ。それに都市部ではなく郊外で挑戦する試みは、現在のサウナシーンにおいて決して王道ではないだろう。だが、だからこそ「しずの湯」には価値がある。サウナがブームを超えて、暮らしの一部として根づいていくためにも、こうした取り組みの広がりを大切にしていきたい。
しずの湯 (旧 亀の湯) Xアカウント@shizu_zama
<取材・文/森野広明 撮影/山口京和>
57年間愛された銭湯が、サウナに進化!
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3段目で95℃の熱波を浴びたら、地下水水風呂へダイブし蕩ける!

木漏れ日を表現したサウナ室の落ち着いたライティング

水風呂は、ミネラル分を豊富に含んだ座間の地下水を使用。逆側は温浴風呂

銭湯時代のペンキ絵を眺めながらととのえる、コンクリ剥き出しの休憩スペースも

ととのい椅子が豊富で休憩には困らない

サウナ室は天井が低く没入感ばっちり

20分に1回のオートロウリュは熱の回りが早く、3段目は特に激アツ
しずの湯 (旧 亀の湯) Xアカウント@shizu_zama
<取材・文/森野広明 撮影/山口京和>
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