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「今の京大はレベルが下がっている」と合格した娘に負け惜しみ…“現役京大生”が「学歴コンプをこじらせた父」に思うこと

母親からは「行動を監視されていた」

 不機嫌さで家庭をコントロールし続けた父親。だが、ともに被害を受けた母親もまた、千崎さんにとって完全に心を許せる相手とは言い難い。 「昔から母は私に厳しく、弟には甘かったと思います。のちに聞いた話では、『お父さんがあなたには甘かったから、バランスを取るために弟には優しくしてた』というのですが、父が私に甘かったとは思えなくて……。母は私の行動を監視するタイプの人で、高校生くらいまで私はGPSをつけられていたんです。大学入学後は京都で一人暮らしをしていましたが、夜8時くらいになると毎日電話がかかってきて、遊び歩こうものなら『警察に捜索してもらう!』とわめくので、ゆっくり羽を伸ばすことができませんでした」

母親が突如失踪。その顛末は…

 だが突如として、千崎さんは監獄から解き放たれる。母親が失踪したのだ。その失踪劇の顛末もまた、千崎さんが孤独感を深める要因になった。 「特に私も弟も家を出てからは、帰省するたびに、母は父の愚痴――なかには悪口に近いものもありました――を言っていました。それらは共感できるものが多いものの、一般的に愚痴を聞かされるほうも精神的につらいんですよね。そこで私は、『離婚したら?』と提案したんです。大学の友人などにいろいろ聞いて、別居期間が長いと協議離婚において有利に働くことを知りました。とはいえ、母が本当に家を飛び出すとは私も思っていませんでした。彼女は裕福な家に生まれ、父と結婚してからもほとんど働いたことはありません。私が知る限り、自分でお金を稼ぐ経験はしてこなかったはずです。  失踪の当日、父からの電話で母がいなくなったことを知りました。結局、母は1年近く失踪していたのですが、あとから聞いた話では、弟だけには失踪の計画について伝えていたらしいのです。私は散々愚痴を聞かされて、手を尽くして調べたのに、一切何も言わずにいなくなってしまいました。そのことは、いまだに非常にショックですね」  独立して生計を立てるために母親は働くことになり、千崎さんの行動を逐一監視する余裕がなくなった。あれほど悩まされた母親の介入から、気が抜けるほど一方的な理由によってあっけなく解放されたのだ。
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忘れられない「元彼から言われた言葉」
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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