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タイでボイラー技術者から“そば職人”になった日本人の紆余曲折。そば粉を求めてオーストラリアまで…

小売りも開始し、年越しそばに間にあった

そば

1人前ずつ個包装するが、茹でるときのロスを考えて少し多めにまとめる顧客ファースト

今年に入ってからは念願の一般小売りもはじまっている。タイは食品関連の認可を取得するのが結構難しい。いい加減そうに見えるが、タイは意外と食品の認可・規制は日本と同じくらいに厳しいのだ。それを無事クリアした。 取材時点では日本人経営の和食食材店での販売だけになるが、少なくとも2025-26年の年越しそばは、家庭内でも澤田さんのそばが間に合う形となった。 現時点ではまだ製造キャパシティーにも余裕があるし、小回りの利く規模であるため、澤田さんは顧客との連携も密にとっている。今だと顧客から田舎そばを求める声もあり、目下研究中だ。純粋な日本そばだとタイ人、あるいは外国人に合わないケースもあるので、抹茶やトムヤム風味の製品ラインナップがすでにあるように、新商品用にさまざまな食材の模索も怠っていない。 ボイラーの技術営業は今も続けているが、結局ボイラーもそばも両方が本業。澤田さんの時代の日本人学校は今では考えられないくらい破天荒な事件が起きたり、アグレッシブな児童が多かったらしい。そんなところで育った澤田さんは来年59歳。大台一歩手前だが、今もアグレッシブに仕事と趣味に走っている。 【取材協力】 Asakusa foods Thailand Co., ltd.(澤田さんのそばの製造会社) <取材・文・撮影/髙田胤臣>
髙田胤臣(たかだたねおみ)。タイ在住ライター。初訪タイ98年、移住2002年9月~。著書に彩図社「裏の歩き方」シリーズ、晶文社「亜細亜熱帯怪談」「タイ飯、沼」、光文社新書「だからタイはおもしろい」などのほか、電子書籍をAmazon kindleより自己出版。YouTube「バンコク・シーンsince1998│髙田胤臣」でも動画を公開中
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